セイトク日記

2017/11/30

学外授業【上野動物園で学ぶ】(1130)

「保育内容・環境Ⅱ」を担当しております
聖徳大学幼児教育専門学校 教員の井上です。

11月8日
1部2年生の環境 Ⅱ第7・8回の授業では、
学校を出て「上野動物園」が学習会場となりました。

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幼稚園現場では、一年の行事の中で遠足を計画し実施している園が殆どです。
遠足は通常の園生活の場を離れて園外が活動場所となります。
その経験はその後の幼児の遊びに刺激を与え、園生活を豊かに導いていきます。

そこで今回は、
『幼稚園で行われる作品展に向けて、5歳児は遠足で見た動物をグループで製作をする』
とし、遠足実施の前に実地踏査を行う、と想定して授業を行いました。
実地踏査の視点は
①幼児が興味をもって製作すると考える動物5つを設定し、
幼児に気付かせたいその動物の特徴は何か
②限られた遠足時間の中でどのような動物を見学するか
③トイレや休憩場所はどこを使うか
④幼児を引率する上で見学のマナーや安全面で指導することは何か

学生たちはグループごとに園内を巡り、
様々な掲示物を参考にしながら課題となる
『視点』を見出すべく奔走していました。

「一番人気は、やはり パンダ!白・黒は体のどの部分?」

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「ゾウの大きな体は ダンボール長い鼻は 何で作ろう?」

23

「パンダのうんち 乾燥している草の香りが少しするかな」

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「トイレは ここ使おう個室はいくつあるかな?」

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「ライオンは、骨付き肉をガブリ
子どもたちにもこんな場面見せたいね」

63

「ゴリラの赤ちゃんお母さんのおなかにピッタリ、見える?」

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午前中は東園も西園も歩いていろいろな動物を見学しました。

学校に戻り 第9回の授業。

グループに分かれて、視点として与えられた課題に向けてグループ討議。
実際に遠足に来ていた子どもたちの歓声や
キラキラ光る目で動物の様子を興奮気味に話す様子やその姿を
温かく受け止めながらも
別の見所にも目を向けさせる先生方の言動なども参考にしながら、
幼児が十分に動物を観察することができるような助言や援助について
考えをまとめました。
多くの人がいる動物園で、子どもたちの安全にも配慮することや
見学マナーなどの指導の大切さも学びレポート作成を終えました。

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<グループでレポート作成>
上野動物園、お楽しみで行くのは良いけれど、
活動の『ねらい』にそって園児を引率する上での
実地踏査の大切さを痛感した授業でした。

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