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3歳児保育の大切さ

Importance of childcare

教育方針

3歳児保育の大切さ

はじめに

現代の幼児は、文字や数など豊かな文化的環境の中で生活しているため、知識の発達が高い水準に達していて、現代っ子は4~5歳児で、すでに20年前の小学校1年生の就学時の水準に達していると言われています。最近のご両親は、わが子の教育、躾についての関心も強く自分の子どもを預ける幼稚園の保育内容には 相当の関心を示しておられます。
3歳児からの集団生活の経験は幼児にとって大きな意味をもち生活習慣、情操面、友人関係など1年間のいろいろな体験は、お子様の人格形成に大きな役割を果たします。集団生活をする中で周囲の環境や人々とのさまざまなふれあいが情緒を豊かにし、知的成長を促すことにもなります。
本園では創立以来、この3歳児保育を手がけてまいりましたが、3歳児の発達はどんなところにあるのか、参考までにつぎに記してみました。

3歳児の発達

  • 情緒的には・・・

    愛情や愛護心が芽生えてきたり、怒りを言語的な表現で示すようになり、大変感情が豊かになります。

  • 基本的な生活習慣

    3歳児は、身のまわりのものごとに興味をもつようになり、質問が多くなったり、友達を強く求めたり、ごっこ遊びが次第に多くなってまいります。この吸収力 旺盛な時期に適切な指導、よい刺激を与えることが大切です。この大切な役割を果し、社会生活に必要な基本的な生活習慣を培うのが、幼稚園生活です。

  • 幼児の生活は・・・

    ほとんど遊びです。いろいろな遊びを通じて運動能力、知的能力、豊かな情緒などを発達させます。社会性も例外ではありません。子ども同士の遊びを通じて他 人の意志を尊重すること、遊びのルールを守ることなど集団生活に大切な力を徐々に身につけてまいります。このような力は、家庭においてはなかなか身につくものではありませんが、子ども同士の遊びの中では自然に身につきます。やはり友達と十分遊ぶことが大切です。

  • 身体的には・・・

    2歳児に比べて全身的な運動が一段と巧みさを増し、いろいろな運動を集団の中で模索するようになり、手足の伸縮、バランスがとれ軽快な動きになります。

  • 知的には・・・

    記憶や注意の働きが活発になるとともに具体的思考がかなりできるようになり、ことばの数も急激に伸び集団的・社会的には大人から自立して社会生活を身につける第一段階になります。

3歳児の素顔

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  • Aくんの場合

    A君は、1人っ子で家族から大事に育てられました。なんでも自分のものと思い込み意のままに生活していた家庭生活から、全てのものが友達とのつながりを必要とする集団生活にとまどいを感じ、毎朝、泣きながら登園していたA君も、少しずつ集団の中での生活の仕方を身につけ、友達と遊ぶ楽しさを知り、今では元気に登園しております。

  • Fちゃんの場合

    Fちゃんは、赤ちゃん言葉が抜けないまま入園し、最初は自分の気持を素直に相手に伝えることが出来ず、いらだちが見られましたが、集団生活の中で模倣したり、刺激を受けながら「語い」がどんどんふえ、お話が上手になり、楽しい幼稚園生活を送っております。