聖徳大学大学院通信教育課程
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3つの研究領域〈児童教育学〉 在学生の声〈児童発達学〉 在学生の声児童学研究科大学院 通信教育課程博士前期課程大学卒業後、小学校教諭として就職し、副校長、校長を経て、市の教育委員会で教員の研修をサポートしていました。退職後1年間は気ままな生活を送っていたのですが、30年程前に恩師にいただいた研究課題が手付かずに残っていることや、「一生に一度は死ぬほど学んでみなさい」という恩師の言葉を思い出し、大学院進学を決意しました。まずは受験に挑戦することを目標としていましたが、なんとか入学許可をいただきました。現在、論文テーマとして考えているのは、板書行為をめぐる授業作法についてです。昨今、様々な要因により、教師の授業技術がマニュアル化している傾向にあることを感じています。しかし、子どもの可能性を広げていくためには、授業を受ける子どもの心的反応を察知し、それをもとに授業を進めていく技を磨くことが大切だと感じています。年齢による理解力・記憶力・暗記力等の低下で、学習の進捗は遅々としていますが、資料を読み解くごとに、「こんな世界があったのだ」と学問研究の広さと深さに圧倒され続けています。試行錯誤も含め、充実感を味わう日々です。今はとにかく研究をまとめることが目標です。長年抱いていた「腑に落ちない」ことに背中を押されながら、しっかりと探索していこうと考えています。子どもの可能性を広げるための授業作法について研究を進めています。公立幼稚園で幼稚園教諭をしています。特別支援を要する幼児とかかわる仕事に配属が変わり、一人ひとりに合った指導をするだけでなく、ことばの遅れや発達障害について保護者との教育相談も行なうようになりました。幼稚園教諭一種を取得するため、大学の授業でも学んだのですが、保育の知識や発達の理論をもっとしっかりと学ぶ必要があると考え、大学院に進学することにしました。聖徳大学大学院を選んだのは、通信なら仕事と勉強を両立できることと、学校心理士補の受験資格が取れることからでした。学んでいく中で、今まで現場で経験してきたことが、こういう理論だったのか、発達的にこの段階だったのかという発見があり、知識と実践が結びついていくのがとても面白いです。しっかりと学び、一人ひとりの幼児に合った指導や、保護者への的確なアドバイスができるようになっていきたいです。卒業論文は、これまで幼稚園教諭として働く中で興味を持っていた「メルヘンにおける残酷性の分析」をテーマにしました。指導教官の福沢先生は全国の先生方の研究がすべて頭の中に入っていて、未熟な私にはお話のひとつひとつが刺激になっています。自分の職場だけでは視野が狭いのだなと実感しています。論文指導を通して、新しい知識が広がっていくことがうれしいです。発達障害についてしっかりと学び、現場での指導や教育相談に役立てたいです。修了生研究テーマの一例( )過去の修士論文題目より抜粋■ 小学校英語指導法の一試案 ―イギリスの段階別読み教材を活用した読み学習への橋渡し―■ アメリカにおけるEffective School Movementの展開に関する考察■ 日本におけるPTA結成の理由に関する研究 ~PTAの現状と問題点について~■ 幼稚園教育における系統主義的教育と子ども中心主義的教育の変遷に関する一考察 ―明治時代の幼稚園における系統主義的教育の定着を中心に―■ 幼稚園教育における紙芝居の研究 ―Y市における利用状況・意識調査を中心に―■ 中学生の友人グループ関係と学校適応■ 進学校における女子高校生の進路選択 ―他者との関わりからの検討―修了生研究テーマの一例■ 小学校の学校始業時における「朝の歌」の影響 ―「朝の歌」と心理的ストレッサーに焦点をあてて―■ ひきこもりに関する認知と心理的特性■ 学級経営に影響を及ぼす児童の行動特徴 ―小学校通常学級担任への支援方法について―■ 中学1年生における自己開示と自己開示欲求の関連■ 両親の夫婦関係と青年期の子どもの心理的自立との関連 ―両親の療育態度を媒介として―■ 児童期における自由画とストレスとの関連 ―色彩・モチーフ・領域の観点から―■ 中学校のスクールカウンセラーへの相談行動の規定因 ―自我関与、イメージ、相談行動観との関連―( )過去の修士論文題目より抜粋Seitoku University Graduate School 13

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