学生インタビュー

平澤 真名子

児童学研究科 博士後期課程 修了生
平澤 真名子さん 

家族、勤務先の生徒たちの支えもあって、念願の博士号を取得。
研究テーマは“現場で活かせる”ということにこだわって設定しました。


「傍線引き」が文章の理解に及ぼす効果について研究しました。


 博士後期課程での研究テーマは「読解指導における傍線引きの効果に関する教育心理学的研究」。前期課程での語彙指導についての研究を土台に、実際に授業で活用できる研究テーマを設定しようと考えました。“傍線引き”を研究テーマに選んだのは、多くの現場で活用されているにもかかわらず、その指導法が正確に確立されていないという現状を知ったからです。研究を進める中でわかってきたのが、傍線引きで大切なのは、線の引き方、引く場所、というよりも、線を引くという行為にあたりどこが大切なのか注意しながら文章に向かうということ。ただ何となく文章を読むのと、傍線を引くためにペンをかまえて、注意深く文章に向かうのでは、文章の理解度に大きな差が出ることがわかりました。
このような研究は、実際の人の行動によるところが大きいのですが、その効果は客観的に実証されなければなりません。そのため休日は、ほとんど終日統計ソフトと向き合っていました。「先生、いつ博士号とれるの」と声をかけてくれる生徒も多く、そんな心づかいにいつも励まされていました。
また、この時担当していた生徒たちの成績が、実際に著しく上がったことは、“学びに貢献できる研究”にこだわっていた私にとって、大きな喜びとなりました。

共に学ぶ多くの仲間に支えられて、研究を形にしていきました。


 やはり、大学院での研究というのは、先生の導きがなければ、まとめることができなかったと思います。博士前期課程は順調に修了したものの、後期課程は、研究内容もより専門的になり苦労しました。しかし、指導教員である福沢先生が常に研究の進捗を気にかけてくださり、遠方に住む私に対してメールや手紙をくださるなど、本当に親身にご指導いただけたおかげで、研究を形にすることができました。
休みを利用して、大学にも頻繁に通っていました。月に一回、福沢先生の研究室の学生が集まる研究会があるのですが、通信とは思えないくらい多くの方が参加されていました。大学で教員をされている方や教師をされている方など、様々な分野の専門家がいらっしゃったので、お互いの研究について共有し意見を交換することで、研究の精度を高めることができました。私は統計学を専門的に学んだことがなく、収集したデータをどう分析したら効果的かわからないことがあったのですが、そこでその分析方法について手法から学ばせていただきました。ここで出会った方には、本当に助けられましたし、研究を続けていくための刺激も与えていただきました。

研究を通じて培った知識を、教育の現場で活かしていきたいです。


 博士号を取得した今、何とかやり遂げることができたという満足感があります。かつて大学卒業後に専攻科に進んだのですが、就職と結婚が重なったこともあり、学びを中断させてしまいました。そんな中で、研究、仕事、家庭の三つを並立できる本学に巡り会え、すばらしい先生方、大学スタッフの方々、先輩方、共に学んだ友人たちに出会えたことは何よりの幸せです。これからも感謝の気持ちを忘れずに、今回の研究を通じて培うことができた知識を教育の現場で今まで以上に活かしていきたいと思います。


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