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学校生活

校長室だより

2012年7月の校長室だより

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 一件の保護者からの連絡が副校長にあったそうです。駅の売店などで毎週売っている朝日新聞社の週刊誌「AERA」(アエラ:2012年7月9日号)に、サッカー元日本代表の中田英寿氏が連載を持っていて、そこに小笠原流礼法宗家小笠原敬承斎先生との対談後の感想を書いているとのお知らせでした。それだけならその方も本校までわざわざ連絡してくださることはなかったでしょうが、次の一文に心を動かされたのだと思います。中田氏いわく「ケース・バイ・ケースで対応できる礼儀作法が身についていれば、世界中どこに行っても通用するだろう。最近、中学校でダンスの授業が始まったというが、小学生くらいから学校の授業で礼儀作法を必修にすればいいのではないだろうか。本当の意味での国際人を育てようと思ったら、英語よりも先に身につけるべきことのような気がする」と。

 私も読んで思わず「必修の小学校が27年前からここにありますよ」と大声で叫んでしまいました(おっと、これは礼法違反。慎みが肝心でした)。しかし、あの中田が礼法の価値に目覚めてくれた。これは大きいことだと直観して学園長先生にもお伝えしておきました。考えてみれば、現役時代から中田選手にはスポーツマンというより近世武士の孤影を感じ、武道家ならぬ運動家というイメージをその横顔に見てきた私としては、氏が礼法に関心の矢を向けたということも何か納得できる気がしました。小笠原流礼法は鎌倉時代からの武家の作法なのです。なにはともあれ、中田氏の本校訪問が実現しないかなあと願っているところです。 

 

家族のゆるぎない絆を深める夏に

 本日、1学期の終了式を無事に迎えることができました。まだ、プール指導や吹奏楽コンクールも控えていますが、皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。初めて1年生をお持ちの保護者の皆様には、お子さんとの夏休みをきっと楽しみにしておいででしょうし、中学受験を控えている6年生の保護者の皆様には、お子さんの体調や心理や成績に気が気ではない夏休みになるのでしょう。普段とちがい家族で過ごす時間の多いこの夏季休業が、各家庭で状況はそれぞれでも、ぜひ家族の心の絆や気持ちのつながりが深まっていく夏になることを祈念しております。私達も2学期からの一人一人の子どもの理解者・指導者・伴走者としての力を高める研修・研究の夏にしてまいります。けが、事故にはくれぐれもお気をつけください。

※ 日頃からベルマーク運動にはご協力をいただきありがとうございます。毎月の提出された分は後援会評議員の係の方々にとりまとめをお願いして財団に送っていただいております。これまでもオルガン、サッカーゴール、跳び箱、計時盤などを購入させていただきました。

 過日、そのベルマーク教育助成財団より“100万点達成のお知らせと御礼”が届きました。立派な感謝の盾もいただきました。先日の評議員会でも報告しましたが、皆様にもお知らせいたします。これからもご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

※ 本校ホームページの学校紹介動画が近々完成します。3本アップされます。①心身、のびのび編 ②能力、ぐんぐん編 ③こころ、きらきら編です。3本でも5,6分の映像ですが、出来るまではたいへんなものですね。撮影には保護者の許可を得たり、名札が写らないように制服で遊んだりもしてもらいましたが、作品をみるとさすがプロの仕事です。意図や雰囲気がよく出ていました。7月26日(木)からはホームページ上で見られるということですので、ぜひクリックしてみてください。ご協力ありがとうございました。



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 先週の後援会評議員会では、はじめの校長あいさつで、サッカーの元日本代表中田選手が礼法に理解を示した話題を次回「響き」に取り上げる予定であるとお話していたのですが、ことの重要性に鑑みそちらの方は16号に回し、上記タイトルの件を改めてお願いして皆様のご理解・ご協力を乞う次第です。

 保護者より一通の訴えが先週土曜日にありました。内容はもっともなことでした。大要は以下の通りです。大学からバスに乗って登校する児童は、ヨーカ堂の中を通る階段ではなく、左側の外の階段を上がって大学まで行ってほしいと入学時お話がありましたが(親子一日入学で私が毎年話しています)、現在相当数の児童がルールを守らず中階段を上っています。毎日理不尽な思いで決められた道を通っていますが、ルールを守らせるなら守らせる、守らせられないならルールを見直す、どちらかにしていただけないか、というお考えが実際例や教員の反応もまじえそのお気持ちが切々と伝わってくる文面で書かれていました。見落としがあったと反省しなければいけません。

 まず、結論からお伝えいたします。ルールはこれまで通りにいたします(ヨーカ堂の隣のビルの右側に新しい外階段ができましたが、そちらを上がってもよいことにします)。児童にはルールを守らせるように働きかけます。まず、この「響き」で保護者にご理解・ご協力をお願いします。本日の全校朝会で今一度児童にルールとその意味を校長講話として指導しました。また、毎日の登下校反省カードに階段ルールを守る記入欄も設けました。本日と明日は副校長が朝、現場で指導します。雨の日は通ってよい、保護者同伴なら通ってよいという一部に通用している情報はまちがいです。教員も誤解しているようですから深くお詫びしなければなりません。

 平成になって何年までだったでしょうか、松戸から学校までのバスは西口の千葉銀行前から出ていました。旧道と国道6号を渡る渋滞で登校するのに時間がたいへんかかりましたので、大学からバスが出るようになることが長年の念願でした。それが実現したとき、学園より小・中・高の児童・生徒は登校時、ヨーカ堂の階段を上がらないで外側の階段を利用するルールを徹底してほしい旨の話がありました。降りる人が多く迷惑になること、万一、曲がりしなで衝突したときに転げ落ちるなどの危険があるなどが理由でした。それを順守させてきたわけですが、最近では大学からのバス利用者の生徒数も減少したり、教員の指導不徹底も重なって、ルールがゆるんできていたのも事実です。しかし、私も経験がありますが、中階段は見通しが悪いので子どもが上がってくるのはやはり危険です。ルールを撤廃するわけにはまいりません。中高とも、大学近くの相模台小学校とも同じルールを継続していくことを今回改めて確認いたしました。ただ、たしかに雨や雪の日、また不審者情報など外階段が危険な場合も存在します。そのような時には特別に対応します。また、今回新しいルールで反対側の外階段の通行もよしとしました。上りやすく人通りも多いです。少し回り道になりますが、よろしければご利用ください。本校としましても現在の登下校指導体制が万全のものであるとは思っておりません。しかし、一日の全指導の中での精一杯の努力であることはご理解いただければと存じます。最後は、児童の自覚ある公徳心と保護者のご協力がたよりです。

 この一通の苦渋に満ちたお便りを大切にしたいと思います。それをきっかけとして、児童の自制心、教員の意識の持ち直し、保護者の一層のご協力が実現できれば校長としてうれしく存じます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

  「七夕や笹の葉かげの隠れ星」(鬼城)。7月7日の七夕はあいにくの雨。にもかかわらず大勢の方々が七夕まつりにおいでくださいました。ご参観ありがとうございました。

 せっかくの子ども達の「ミュージカル七夕」の願いが雨雲では気の毒なことだと気に病んでいましたが、当日の朝思いついて七夕の句を探してみましたところ、上記の村上鬼城の句が見つかりました。昔から二つの星の逢瀬を曇り空が邪魔することをもの哀しく思っていた人がいたんだなあと思い、この俳句を本番での校長の話のまくらに持ってこようと決めたのでした。星空が見えない哀しさもこのように日本的な美しさで表現されると、心の中に織り姫、彦星がよけい鮮やかにイメージされるようです。短冊にしたためた自分の願いごとも心の奥に隠して、そして隠した分だけ強く願うようなおもむきが一句に表れていますね。この名句のおかげでこれからは雨の七夕も悪くないぞ、そんなことを思いながら紹介したのでした。また2階ギャラリーに掲示された児童が決めためあてに、私が4月に掲げた「今のこころ」の大切さが加わっているのを、まさに教師と子ども達との響き合いの姿だとうれしく思いそのことも話したのでした。

 今年は、ミュージカル七夕の合唱隊を全学年で分け持つ趣向がありました。曲想に合ったその学年の子ども達の歌声が響いて舞台を一層盛り上げていましたし、しかもより全校一体となっての表現活動になっていたと思いました。日本の歴史が育んできた伝統的なおとぎ話で誰もが知っている安定感がありますので、個人の演技のがんばりがとてもわかるのですね。心に残る今年の発表会でした。

 午後からは、大学後援会の研修会がありました。毎年行われているのですが、附属校の後援会役員の方々や私達管理職も参加します。今回は、学校行事だったので渡邉事務室長と遅れて参加しました。

 この研修会では、大学の先生方のお話がメインになるのですが、附属校の校長も話をすることになっています。私も話をしなければならないわけですが、あとから参加しましたので、話す場は懇親会の席上になっていました。大学また中高後援会評議員の皆さんがずらっと居並んでいるのですが、中には顔なじみのお母さん方もかなりまじっていました。昔担任した子どものお母さんもいるのは懐かしいことです。

 私の話は次のようにしようと考えて決めていました。附属小は聖徳学園の建学の理念「和の心」をどのようにとらえて子ども達に教えてきたか、その変遷を話したら長く本校に勤務して内部から校長になった者の話としてふさわしいのではないかと。

 詳しく話す時間もないので、三つの変遷を「和の心」の三側面として語っていきました。①思いやりの心:やはり長年お勤めになられた酒井國光元校長先生が、教頭の時からおっしゃっていました。和の心を小学校では思いやりの心と読み替えて指導しているのだと。礼法も人を思いやる気持ちを形に表したものなのだと。②和える心:思いやりの心はずっと本校の「和」の理解を代表してきましたが、前校長松山武士先生は、ほうれんそうのゴマ和えを喩えとして、異質な個性(価値)が一緒に力を出し合うことでさらに次元の高い価値を生み出していくことが「和える」(あえる)ことだと和の心を拡張解釈したのでした。③響き合う心:そこに今回私は、自分がこの学校の仕事から自得した、教育は響育であり、教室は響室なのだという響き合い教育観を重ねたいとその挨拶をしめくくりました。

 「和の心」は懐が深いものだと思います。全児童がこの三層の和と、自分なりの自分を生涯支えていけるような和の理解をつかんで卒業していくように導きたいと思います。   



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 先週、一冊の本が届きました。書名は『日本私立小学校連合会 結成70年のあゆみ』 。日本私立小学校連合会とは、私達、私立小の教員の間では「日私小連」と略称している日本の私立小学校の団体(日本の私立小学校全215校中181校加盟)です。本校も加盟しているわけですが、昭和16年(1941年)の結成以来70周年たったというわけです。古希を迎えました。まことにおめでたいことです。私も今年1月19日、アルカディア市ヶ谷で行われた記念式典には、松山前校長先生の代理で参列してまいりました。
 日本の小学校は現在2万3000校ほどです。私立はその約1%ほどの学校数で、児童数でも約7万9000名なので、全小学生の1.1%余ということです。
 数では1%ではありますが、しかし、この70年、日本の初等教育界で私立小学校の果たしてきた役割は、どう考えても1%の貢献度ということはないでしょう。大正自由教育時代の昔から教育内容・方法の先進的、革新的な取り組みは私学がリードしてきたといってよいのです。内容・方法ばかりではありません。「生きる力」が文科省から唱えられる遥か以前より「人間教育」を高らかに宣言して生きる力を育んできたのです。その自負と決意は今度の70年記念誌のどのページにもみなぎっています。
 では、私立小学校が果たしている役割と使命とは何でしょうか。日本私立小学校連合会では4つをあげて説明しています。
1.建学の精神に基づく人間教育
 明治初期に創立された歴史の古い学校も最近創立された歴史の新しい学校も、それぞれが建学の精神に基づき、特色ある教育を時代に即して実践し、個性豊かでバランスのとれた人間を育てている。
2.初等教育における先駆的教育活動
 初等教育から中等教育・高等教育までの一貫教育の実践、学校週5日制あるいは週6日制の実践とカリキュラムの整合性、外国語教育の充実、生活科の先取的実践など、日本の初等教育における先駆的教育活動は高く評価されている。
3.少子化にも関わらず私立小学校は増加の傾向
 全国の小学校数は減少しているが、私立小学校数はこの10年間を見ても増加の傾向にある。このことは、明らかに私立小学校に対する社会的評価の高まりを意味するものであろう。
4.多様な教育機会の提供
 現在、すべての私立小学校は、それぞれの学校の特色を発揮して、児童一人一人の個性を尊重し、その可能性を伸長する方法を実践探求し、子ども達の多様な学習ニーズに対応できるように、教育の機会を提供して公教育としての使命を果たすと共に、日本の初等教育の充実発展のために寄与している。

 本校は、特色ある日本の私立小学校の中にあっても誇りうる旗幟を掲げ、環境と方針が相俟った教育活動を展開してきました。これからも聖徳大学附属小学校のアイデンティティが日本の初等教育界に確固たる地位を占めるべく児童の教育に邁進してまいります。

 



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