HOME > 学校生活 > 校長室だより

学校生活

  • 施設・設備紹介
  • 教員紹介
  • 登下校対策・安全対策
  • 年間行事
  • 放課後スクール
  • 制服ガイド
  • 校長室だより
  • 教員研修日誌
  • 校内ギャラリー

学校生活

校長室だより

2012年9月の校長室だより

 

聖徳大学附属小学校

校長   佐藤 幸雄

 

 2学期のはじめではありますが、秋の授業参観にご来校いただきありがとうございました。秋の参観は、1学期からの授業を通しての児童と担任との関わりがどのように成長しているかをお見せすることをねらいとして毎年行っています。その結果はどうだったでしょうか。保護者の皆様の受け止めは、153通のご提出いただいたアンケートに大筋表れているように思います(9月21日現在数。家庭数比約39%)。提出された満足度調査の結果は、5段階で、5・・78通(約51%)4・・65通(約42%)3・・9通(約6%)2・・無 1・・無 無記入・・1 でした。

 春のアンケート結果と比べて見ると、全体に上昇したといえるでしょう。4以上の評価は86%から93%にアップしましたし、提出された結果でみるかぎり、うれしいことに春には5通あった2以下の評価が今回は無くなりました。年度始めに保護者の率直な厳しい激励をいただいたことが、教職に就く者の責任を肌で感じる大きな契機になったのでしょう。真摯に受け止め自らの力量アップに本人達は努めてきました。私達も指導の手をさしのべました。あたたかな言葉が力になったことは言うまでもありません。厳しい指摘をなさった方が、今回は逆に大いに成長を認めて直接ほめてくださったと、満面の笑みを職員室で浮かべていた若手がいました。保護者の皆様の方が新人教育はたけているのかもしれませんね。これをバネにさらに実質的な教師力を高めなくてはいけません。

 個別な感想もいただいて、これからの課題も見つかりました。これは必ず正さなくてはならないことが、児童の授業中の姿勢、態度です。背筋、私語、話の聞き方、鉛筆の持ち方等です。平常より指導は欠かしていないのですが徹底、持続がまだ内面化されていない児童、学級があります。ご指摘をありがとうございます。開催時期、開催方法の希望、提案もございました。親子音楽鑑賞会と授業参観と連日になったしまったことは大きな反省でした。また、土曜日開催を歓迎する方ばかりではないようです。ワークスペースでの参観保護者のおしゃべりを残念がり、マナー違反であることをお書きになっているアンケートが増えました。次回は、学校側からも働きかけます。一つご質問がありました。ここで回答しておきます。初めて見学にいらした方からもよくいただくのですが、この壁のない教室は子どもには隣のクラスの声が気になって集中力に支障はないのかという質問です。私はいつも次のように答えます。参観者と当事者とは感覚が変わるということ。教師も児童も当事者ですので、ほとんど気にならなくなるのです。人間の耳は録音機とはちがい気にしていることを自然に選んで聞いていることを話すこともあります。ただそうはいってもテストなどに取り組んでいる時は、ワークスペース側の座席の児童でうるさく感じることもあるようです。担任同士で配慮することで補っています。ともかく授業参観の運営方法は大きく見直すときかもしれません。提案にもありましたが、公立のように参観weekのような方式も視野に含めて検討いたします。

 

全校遠足、かわいそうだったけれど濡れずによかった。

 ひさかたぶりの「市川自然公園ありのみコース」の全校遠足でしたが、残念ながら行く前から天候による決行判断がむずかしいことになってしまいました。結果的には、出発時も切り上げ時も教員の情報収集や帰着のバス確保の見通しもうまくいって午後の大雨を避けられたのは校長として大いに学ぶことがあった一日でした。しかし、児童には楽しみにしていた行事であっただけに申し訳ない気持ちで学校にもどって来たのでした。とくに6年生には明和班のアスレチック遊びで班長としてのたいへんさばかりで終わってしまったことは気になっていました。各学年のワークスペースをお弁当を食べる場所に開放したのも児童へのお詫びの気持ちでしたし、校内放送で私の気持ちを伝えたのも同じ故でした。その放送直後です。6年生女子が大勢、職員室いる私に押しかけてきて両の手のひらにいっぱいになるほどおやつをくれました。女の子達は照れあってか何も直接的な言葉を私にかけるのではないのですが、その行為が私には大きな慰めになりました。いいよ、いいよと言ってくれている子ども達の響き合いの心に不覚にも涙が出ました。



 

 聖徳大学附属小学校

校長   佐藤 幸雄

 15日、土曜日は大勢の方が授業参観においでくださいました。ありがとうございました。

 2学期になり児童の成長、担任の指導の向上、夏休みの作品展などはいかがでしたでしょうか。アンケートが提出されてきていますので次回には結果をご報告したいと思います。まだの方はご協力をよろしくお願いいたします。

 参観後には全体会を設けました。こちらは参加者が少し減ってしまって残念でした(次には企画を工夫しますので、ぜひ全体会の方にもご出席ください)。ご参加をいただいた方にはありがとうございました。今回の「響き」は同じ内容になることをお許しください。    

 校内研究を中心に私達は現在、以下の3つの学力を確かに育てる授業を追究しています。追究している3つの学力とは「聖徳としての授業研究成果の学力と国際標準学力と中学受験学力」です。 本校の教育特色は学園の建学の理念のもと明確になっています。その特色を具体的な学習面でも生かすべく校内研究を続けてまいりましたが、その方向性の質がはっきり見えてきました。聖徳の授業では「基礎的な知識・技能の習得、それらを活用して課題を解決する思考力、判断力、表現力の育成、及び主体的に学習に取り組む態度の養成」(「学校教育法」小学校教育の目標)を次の授業観のもとで育てています。 

・私学としての6年間の聖徳カリキュラム

・系統性のある質の高い学習課題の提示

・児童の多様な考え方をひき出し学び合ってめあてをつかむ展開

・自分の考えの変容を綴るノート

 これらの授業観は、現在国際社会でめざされている国際標準学力観にきわめて密接に合致しています。その国際標準学力とは、3つのコンピテンシー(特徴的な行動特性)の育成と知識を深く学ぶ授業に特徴づけられるものです。

・新しい概念を先行知識や先行体験と関係づける学び

・相互の概念を関係づけ統合する学び

・基礎となる原則・法則を探究する学び

・新しいアイデアを評価し、結論と結びつける学び

・対話を通して知識がつくられる過程を理解し議論の中の論理を批判的に吟味する学び

・自分自身の理解と学習過程を省察する学び  (秋田喜代美「質の時代における学力形成」 2009年)

 これら6つの授業の質を高める学びの方向性は、私達の研究を力づけるものです。附属小学校の校内研究の本質性と先見性を証するものといってもよいものです。

 そして本校にはもう一つ実際的な課題として中学受験を突破する学力養成が求められています。このことは、保護者の皆様の最大の関心事といってもよいものです。私達は児童の進路実現のために最大限の努力をこれからもはらってまいります。中学受験には厳しい現実があります。受験学力アップには学校での学習を基盤として、家庭での勉強が大切なポイントです。ご家庭との協力のもと児童を支えていかなければなりません。本校の受験指導から鑑みても、今は指摘のみですが以下のポイントは当然のこと肝要になっています。

 ・基礎的な知識・技能の確実な習得、定着

 ・正しく、すばやい計算力

 ・継続的・方法的努力

 ・最後まであきらめず粘り強く目標を達成する経験

 ・ケアレスミスをしない注意力

 ・過去問への取り組み、(保護者:保護者の価値観、親子受験、志望校選び、傾向と対策)



 

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 今年も児童の自由研究・自由工作など夏休みならではの労作が1年~4年のワークスペースに展示されました。作品展は15日(土)授業参観日まで。5年、6年生は例年10月の聖徳祭でお見せする計画にしておりますのでこの作品展は実施していません。ご了承ください。

 保護者の皆様にも、子ども時代のこの宿題の思い出はいまだ濃厚なのではありませんか。

私は毎日の天気・温度調べ(昭和30年代後半、東京では気温が30度を超えたら大騒ぎでした。今では35度超えが当たり前になってしまいましたね)、昆虫採集、貝殻採集が記憶にあります。貝は名前を調べるのがたいへんでした。いちばん一生懸命に取り組んだ思い出があるのは中学2年の京都・奈良の寺社調べだったことは、後年の本好き、文献調べ好きが現れていたのかもしれません。

 はじめてお子さんの小学校1年生の夏休みを経験なさった保護者の方は、どんな作品にしようかとかなり親子で考えたり、悩んだり、困ったりしたのではないでしょうか。親子で楽しめた経験になっていたらすばらしいことです。1年生のワークスペースは、そんな親子の絆を深めたことを物語る作品でいっぱいです。私もとてもうれしくあたたかい気持ちになりました。

 学校教育の大きなうねりは、戦後、経験・生活重視の教育と知識・勉強重視の教育がゆっくり繰り返されているというのが客観的な見方になっています。振り子が大きく振れすぎて揺り戻しがおこることが教育界でも起こっているわけです。現在は、ゆとりや週休2日制に象徴される経験・生活重視の教育が、学力低下や規範意識の薄弱などの実態から批判され、戦後2度目の知識・勉強重視の教育に焦点が当たっているところです。

 しかし、のんきに見解を述べていくのがここでの目的ではありません。私たちは教育の歴史から学ばなければなりません。現在の学校の中で、夏の自由研究・自由工作の教育的意義は重要です。児童が、一まとまりの仕事を、つまりゼロから発想をスタートして計画、準備、試行錯誤、失敗、やりなおし、完成、まとめとまるごと一仕事を経験できる機会は、毎年のこの活動ぐらいなのが、多くの子どもの実際ではないでしょうか。一仕事が大切な教育的機会であることは、教育学者J.デューイはじめ経験主義教育が歴史上明らかにしてくれています。

 さわれ、ぜひ、お子さんの学年ばかりではなく、他学年の作品ものぞいてみてください。できればお子さんとごいっしょに。来年のヒントやアイデアをもらったり、自由研究についての意欲や考察が高まったりするのではないでしょうか。



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 タイトルは、ご存じのように本当は「男子三日会わざれば・・・」ですが、児童に変えました。調べてみると、この慣用句、出典は「三国志演義」なのですね。原文は(本当は漢文ですが読み下してみると)「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」だそうです。日々鍛錬する人があれば、その人は三日も経つと見違えるほど成長しているものだ、という意味です。私は、この文章を三国志ならぬマンガで知りました。中学生の時でした。もう亡くなりましたが極真会空手の創設者大山倍達の一代記を描いた漫画に出てきたのですね。大山が若い頃の空手修行中の場面であったと記憶します。「刮目(かつもく)」という響きのよい言葉とともに、意味のかっこよさに興奮して読んだのをありありと思い出します。いちよう硬派ぶっていましたからそうとう同化体験して読んでいたのでしょう。

 2学期が始まりました。1日、朝、門に立って児童を迎えました。始業式の日はいつも荷物が多くなります。大きな紙袋に、えのぐや上履きなどを入れてがんばって持ってきます。元気なあいさつに夏休みのその子の充実した生活があらわれているようです。はっと驚く子が何人もいました。背が一回り大きくなって、顔も一段階少年・少女時代に入ったような印象です。よく見ると、首が伸び、肩がすっきりなで肩になり、顔が面長なおももちに変化していました。さすが1年生には感じませんでしたが、2年生以上にはどの学年にもいました。42日間の夏休みです。成長して当然のことでしょう。刮目の句の“男子”を“児童”に変えてタイトルのように思い浮かべたのはその時でした。

 他の学期とちがい2学期の初日にはもう一つ別の荷物があります。夏休みの作品とか研究物です。ていねいに持っています。中にはお父さんが大事そうにささげていっしょに登校した児童もいました。それぞれの家庭でそれぞれの出来事、体験が詰まった夏休みであったことでしょう。その経験は必ず一人一人の子どもの脳裏、胸裏に刻まれたことでしょう。たとえ印象が変わっていない子どもであっても、それぞれの学年での一生に一度の夏休み、確実に変化・成長をとげているはずです。私たちはその内面のドラマを「刮目」して発見に努めていきたいと思います。

 では、私たちの方は刮目されるに足るだけの変化・成長をとげる夏休みになっていたでしょうか。私は、学校運営の研修会をはじめ、専門の理科では房総半島の地震地形のフィールドワーク、地形学習の実践研究会で勉強してきました。私事では奈良に行って、復元された平城京跡の朱雀大路に立ってその規模の広大さに圧倒されました。遥か古の「あをによし奈良の都は・・・」の万葉和歌でも有名ですが、もしかしたら私の抱いていた古代奈良のイメージはまちがっていたのかもしれない、とそんなことも考えさせられた旅行でした。偶然でしたが奈良国立博物館に、国宝源頼朝の肖像画が京都神護寺より来ていて念願だった本物と対面することができたのもついていたことです。課題論文でも、これまでの理科授業の今日的意義を考察していきました。先生方は、9月の学校だよりでお知らせしたように、個人の研究・研修のほかに課題論文に取り組みました。研究・研修は継続が大切です。この論文で進展、深化した成果や課題意識は、継続していくことで教員の能力、力量を高め刮目させるに足る姿をお見せしていくことになるでしょう。

 児童の最大・最高の教育環境は教師なのです。この命題を肝に銘じて本学期も心を込め全力で児童の教育に取り組んでまいります。



1  2

校長室だよりのトップページ