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学校生活

校長室だより

2013年2月の校長室だより

 

 

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 はや3月の声を聞く頃となりました。校庭東屋横のこれまでの卒業生が植えてくれた紅梅も可憐な花を清楚にほころばせてきました。月曜名句も今日の23句目でまた春がめぐってくる、四季の国日本ならではの詩を選びました。俳句ではなく万葉集からの和歌なのですが、天地早春の気分をこれほど日本的に感じさせてくれる名歌はないと思うぐらい気持ちのよい調べです。「石(いは)ばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも」(志貴皇子)。「春 てふてふが一匹韃靼海峡を渡っていった」ではじめた月曜名句ですが、ふたたび春がやってきた喜びを寿ぐことができましたのでこれでお終いにすることにしました。(23句、A4一枚にまとめました。よろしければお子さんにお伝えください。お配りいたします)

 

 本年度もゴールが見えてきました。これから卒業関連行事やシンガポール修学旅行が控えているわけですが、建学の理念のもと子どもたちを学力面や人格面で向上させていく本校の学校としての営みはまとめの時期を迎えています。教職員の年度末学校評価会議も先週で全部門終了いたしました。その結果については松山前校長先生のときのように3月の学校だよりでお知らせしたいと思いますが、今回は、学校評価の反省とこれからの課題を踏まえて一つ保護者の皆様に一層のご理解・ご協力をお願いいたしたく綴ってまいります。

 

 私の学校運営のキーワードは「質を高める」ことにあることは1月の学校だよりでお伝えしました。これまでの「確かな」段階から一つステップを上げて「質が高まったかを問う」視点で本校の教育活動を洗い直してみることの必要性をこの一年感じてきたからでした。そして、今年の学校評価の総括を通してもう一つ重要な課題を自覚しました。「価値の内面化」を追究することです。学力形成と人格形成とを本物の環境・体験の人間教育の中で、成長の質を高めていくためには価値の内面化の実現は必ず実現しなくてはならないことです。自覚的に自己をコントロールして人間的・社会的な価値実現に向けて、進んで目の前の学習、生活に取り組んでいく児童を育てていく。それでなければ保護者の信託にこたえたことにはなりません。そして、学力形成については主に学校のリードで事を運んでいくことができますが、人格形成の面ではやはり学校、家庭との連携が大切になります。

 

 本年度、「あいさつ」については向上的変容がみられました。停止礼を中心に朝、校内、帰りと礼法を掲げている学校としてはずかしくない一歩が定着しはじめたと思います。しかし、登下校のマナーと会食中のマナーについてはまだまだ内面化ができていません。マナー以外にも残念ながら子ども同士の心のトラブルや心ない言動で特定の児童が悲しみ悩む事例もあり私が保護者の申し出を聞いたこともあります。心の教育を標榜していながら力およばないことがあったことは心からお詫びしなくてはいけません。これからの指導で結果を出します。人間関係の問題についてはバランスのある配慮や繊細な注意に基づいた指導が不可欠ですが、マナーの問題については強く対処していきたいと思います。会食中の背もたれ、片手食べ、汚らしい言動など重点的に強化指導をしていきます。登下校中のマナーも同様です。まさに毎日公衆道徳を学習するよい実践的機会です。自己コントロールできる聖徳の子をめざします。食事は一日三度の内一度きり、登下校中は教師が付いていないことが多いことから、ご家庭でもマナーについてこれまで以上の厳守指導をご協力願います。カードを使った自己評価、相互評価をさらに活用します。1,2年生の下校引率は継続していきますが、放課後の指導充実に力点を移す予定です。児童の自覚あるマナーを求めます。

 

かけがえのない一人一人の子どもの存在への愛情、行動への厳しさを貫いてまいります。



 

 聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 私たち内部の事で恐縮ですが、たいへんうれしいことがありました。明後日に本年度の校内研究最後の研修全体会を開くのですが、その開催を前にして1年間の研究・研修の成果である『平成24年度 研究集録』ができあがり先生方に配られたのです。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、実践の成果を紀要ではありませんが集録としてまとめることは+αの力が必要で、なかなか年度内ではできあがらないのが実情です。本校でも長年の懸案でした。しかし、今年は研修部主任渡辺五大先生にも期するところがあったのでしょう。年度当初からリーダーシップを発揮して校内研究を推進していきましたし、先生方もそれに響いてレポート、報告、考察をそのつど提出していきました。その結果厚さ1.8㎝もある376ページを超える冊子が誕生しました。私は、その原稿の大部な束を見たときに、この研究冊子に名前をつけたいと思いました。『幹』(みき)と命名したのですが、今回の「響き」は、“まえがき”にしたためたその名称の由来記を引用することで、手前味噌ながら私の喜びを分かち合っていただければなと思いました。

 

研究集録名称『幹』由来

―これまでの、現在の、そしてこれからの仲間達へ―

 本校研究集録にはそういえば名前がついていないなと、他校から送付されてくる研究誌を見てふと思いました。思いついたら無性にネーミングを考えたくなったのです。さまざま候補はあったのですが、(たとえば「追究」「響室」「響室からの歩み」「丘」など)考えているうちに、ずっと昔卒業文集に載せて子どもたちに贈ったある詩を思い出したのです。探してみると平成3年度卒業文集にありました。卒業していく子どもらにふさわしいと思ったのでしょうね。その当時、3年担任で「今週の詩」と称して一年間毎週一篇ずつ詩を暗唱させる実践を学年でおこなっていました(まるで今の「月曜名句」みたいだな。人間変わりませんね)。その中の一篇でした。読み直してみるとこの研究誌にも詩の主題が躍如とするのではないかと考えました。そして、詩行の「幹」をいう言葉を本校の研究集録の名前にしようと選んだ次第です。その詩はジャン・コクトー作「君たちに」。コクトーはいわずとしれた20世紀前半のフランスの大芸術家。詩人だけではなく小説家、劇作家、評論家、画家、映画監督など天才的なマルチアーティストでしたが、本人は詩人と呼ばれることを好んだそうです。以下に写します。

 

君たちに

                       ジャン・コクトー

いつかは天までとどくほど

大きくなるような木の幹に

君の名前を彫りたまえ

大理石に彫るよりも

そのほうがずっといいのだよ

名前もいっしょにのびるのだ

                    (訳 那須辰造)

 

 新たな名称には「幹」という本来のイメージのほかに、この詩のイメージが加わるように思います。伸びる、太くなる、がっしりする、繁る、更新、年輪、老賢者のような樹、確固とした意志、かぐわしさ、木もれ陽、風渡る森のいこい、夢、未来、明日への希望。私はこんなイメージをうかべますが、これらは私たちが身にまといたい教師像ではないでしょうか。本校の校内研究は開校以来継続されています。先輩教師、そのときどきの講師の先生、今は他の学校で活躍している当時若手の面々、いっしょに研究を深めてきたことを懐かしく思い出しますし、今、集う私たちはその根からの栄養を吸収しつつ、さらなる高見へ向かって幹をのばそうとしています。そして、これからの仲間にも胸をはってわれらの研究を示せるようにみずみずしい葉を繁らせていこうではありませんか。いま、「幹」は新たに立ち上がります。一年一年年輪をくわえるように。

 

 少し遠くから眺めてみれば、このような研究冊子完成の出来事も本校の本年度の勢いの現れかもしれないと自画自賛しておきたいような気がします。



 

 

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

  今週の土曜日には「親子一日入学」があります。在校生の保護者の皆様も入学前2月のこの時期には親子で来校していただきました。おぼえておいでになるでしょうか。私立学校ならではの行事かもしれません。実際には、上履きや靴下、算数セットなど規定用品をお渡ししたり、定期券の購入方法の説明とか入学までに準備していただかないといけない袋物のつくり方についてのお話など実用的な必要から始まったことのように思います。しかし、靴のサイズ合わせにお子様を同伴してもらうこともあったのでしょうか(現在は、サイズは事前に申し出てもらって業者より宅配してもらっていますが)、全校で歓迎セレモニーをご披露したり保護者が説明を受けている間は5年生が新たに聖徳っ子になる園児の手を引いて学校巡りをおこなったりしています。

 

 しばらく前からは、会食も召し上がってもらっています。5年生が半日親身になってお世話してくれますが、4月から最高学年で明和班の班長になってこの子らを1年間みていく最初の経験として、5年生にもとても大切な時間です。歓迎セレモニーにも力が入ります。児童会選挙で当選した明和会新役員にとっては、この行事が初仕事になります。毎年代表の呼びかけを張りのある声で体育館いっぱいに響かせてくれます。学校生活を点描する各学年の出し物も見ものです。芸達者な子がどの学年にもいるものですね。

 

 川並弘純学園長先生も川並知子名誉学園長先生もおいでになります。お二人のこの小学校にかける思いは熱いものがありまして、ふだん指導を受けているとはいえ、このような公の席でのあいさつで話される内容には私達も耳をすまして聴いています。最近では附属小学校を盛り立ててくださることが多くうれしく感じ元気をもらうことが多いのです。

 

 私は長年、当日配付するしおり「入学準備のために」に基づいてお話してきました。毎年この時期になると胸に噛みしめる思いがあります。義務教育が始まる小学校から私学に通わせるということはまだまだ数字の上では少数派です。全国約100人の児童がいれば1人しか私立小学校に通っていないということになりますから、極く少数といってもよいでしょう。その中から本校を選んでくださった。そこには保護者の意思があるわけですが、その意思には期待、願い、希望などプラスの側面と心配、不安、懼れなどのマイナスの側面とがないまぜになってここまで育ってきたわが子への愛情に作用し親としての心をゆさぶっているのだと思います。その保護者の複雑な心を、本校の指導による子どもが変容していく事実で、この学校に入れてよかったと思ってもらいたい。この努力への意志を確認するのが「親子一日入学」の日なのだと。保護者の皆様も公立という選択肢がありながらあえて私立に入学させるという行動を決定したわけですから、それまでのご自分の子育て、これからの家庭の進む方向など意識せざるを得なかったと思います。逆に言えば子どもが小学校入学の時に過去と未来の親子のありかたを考えさせてくれるというのも小学校受験のよさだと考えます。私たち教師に親より有利な点があるとすれば、それは、同じ年齢の子を同時にみられるということです。しかも同じ課題に対する反応をみられるのです。その経験を積み重ねていきますと一つの認識を持つようになります。どうしてこんなに子どもというのは一人一人ちがうのだろうか。どうしてこの子はこんなにいきいきしているのだろうか。どうしてこの子はもっと自分を出さないのであろうか。どうしてこの子はいつもにこにこしてやさしいのだろうか。その観察は、心に安定・安心な芯を培えているかどうかによるのだという認識に導いていく、と私は考えています。心に安定・安心な芯をもっている児童、自分という存在に何のわだかまりのない子どもは、外界に対して素直であり開放的です。可能性に対して開かれている状態といってよいでしょうか。教師の言動というものは、具体的な課題をめあて実現にむけて関わっていくものですが、根底にはそのプロセスを通してその子どもに愛情に裏づけられた安心・安定した自己への自信をつけようとしているのです。保護者の言動、家族の雰囲気、学級風土も同様ですね。 



 

 

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 手帳のメモを見るとまだこの「響き」に書いていないことがいくつもあります。次の号にはこれを書きたいなあと思ってメモをしておくのですが、配付前日の日曜日になると別の事項の方がより書きたくなってしまって結局そのまま眠ってしまっているエピソードです。もったいないので3学期に入って印象的だったことを紹介していきましょう。

 

 はじめに、これは先週のことですから最新エピソードであって眠っていたわけではないのですが、今回書いておかないとそのままになってしまいそうなので取り上げます。2月1日は毎年東京の中学入試の開始日なので中学生はお休みになるのでしょう。東京の私立中学校に進学した二人の中二の女の子が遊びにきました。校長室にもあいさつにきてくれました。きちんとしている卒業生です。その子たちにとっては久しぶりの母校訪問だったのでしょう。廊下を歩いていると専科教室に向かう1年生が自分たちにおもいっきりあいさつしてくれてほんとうにうれしかったと会食時食堂に向かう私に話しかけてくれました。私たちはそんなにお客さんにあいさつできたかなあともふりかえりながら。そんな話を聞くとうれしくなりますね。進んであいさつできる子どもたちが増えています。来校者に積極的に明るくあいさつできる学校にもっともっとしていきたいものです。

 

 次は寒椿のこと。最近来校された方はお気づきだと思いますが、職員玄関前の植栽が新しくなりました。寒椿を学園が植えてくださいました。この場所は上方の校舎の屋根が軒下のように張り出していて雨がかからず水が不足していることはわかっていたので造園屋さんが水を供給できる仕組みをつくってくれたりしていたのですが、ここ何年かの夏の暑さには耐えきれず枯れてかわいそうな状態になっていました。学園にお願いしていたことが実現しました。今は、私が校長の間は水やりは私の仕事だと宣言して、週2回長ぐつをはいてせっせとホースで水をあげています。立派に正面玄関を飾るよう育ってほしいものです。

 

 三つ目は雪。これはお願いごとになるでしょうか。私の息子が小学生の時には実行していたことですが、雪がつもったら、学校には一揃えの替え着をタオルとともにビニール袋に入れて持たせていました。これで心置きなく遊んでこいと(袋の中にはパンツも入れて)。担任を持っているときにも子ども達には冬になると言っていました。替えがあればおもいっきり遊ばせてあげるよと。1月15日、雪が大いに積もって学校に来られた子は校庭で遊んでいましたが、濡れるのはだいじょうぶだったのかなとちょっと心配になりましたので。せめて長ぐつで登校してタオルと靴下の替えだけでも持たせてくださるといいですね。今年もう一度雪は積もるでしょうか。

 

 その雪のために長なわ記録会は中止にしましたが、学年ごとには体育館で記録をとっていました。2年生ですごい回数がでました。2年2組の出井学級ですが、なんと3分間、180秒で223回を跳んだそうです。これはすごい。新任1年目の快挙。子ども達にも教師にも大きな自信になったことでしょう。その日の職員終礼で、先生方から大きな拍手をもらいました。

 

 吹奏楽の夕べ、3,4年の合唱団の歌声が昨年よりレベルアップしていたのにはお気づきになったでしょうか。音楽専科檜貝教諭の授業力の自己研鑽が全校の子どもたちの歌声を変容させています。昨年の聖徳祭から少しずつそのきざしがあらわれていたのですが、レパートリ発表集会を経てさらに顕著になっていると思いました。数年後の歌声がいまから楽しみです。子どもたちや教師の向上的変容の姿を見ることほどうれしいことはありませんね。

 

 最後は、前号でお知らせした児童会の明和会役員選挙の結果です。当選された児童の皆さん、おめでとうございます。





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