HOME > 学校生活 > 校長室だより

学校生活

  • 施設・設備紹介
  • 教員紹介
  • 登下校対策・安全対策
  • 年間行事
  • 放課後スクール
  • 制服ガイド
  • 校長室だより
  • 教員研修日誌
  • 校内ギャラリー

学校生活

校長室だより

2013年4月の校長室だより

聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 

 本日から「聖徳の子 7つの行動」の取り組みをはじめていきます。開始に当たりまして、この実践が「価値の内面化」を児童自ら育てていくための大きな応援の方策となるように、もう少し考えていることを述べておきたいと思います。

 

もう一度、「7つの行動」を掲げておきます。

<聖徳の子 7つの行動>

① 気持ちのよいあいさつをします。 (礼儀)

② マナーを守って登下校します。 (公徳)

③ 制服・校内着をきちんと着ます。 (身だしなみ)

④ 目を見て話し、聞きます。 (学習の基本)

⑤ 家庭学習を毎日します。 (継続)

⑥ お手伝い、仕事を進んでします。 (勤労)

⑦ 人の心や体を大切にします。 (思いやり)

 

 この内容をご覧になればおわかりになる通り、これらの価値は、学童期に身につけなくてはいけない内容ばかりです。これらの価値が内面化できていくと学校生活が支障なく進み、穏やかで楽しい気持ちで学習や学級活動に臨んでいくことができます。わたしたちは、「7つの行動」で子どもの深部の学力を育てたいと考えています。

 

 ここからは『見える学力、見えない学力』(岸本裕史1981年)を基に述べたいと思いますが、学力は氷山に似ています。氷山は大部分が海面下に沈んでいて、約1/8だけが海面上に出ています。テストなどで示される成績は海面上に出ている氷山のようにいわば見える学力です。その見える学力の土台には見えない学力というものがあります。学力を伸ばすということは、この両者を伸ばすことです。とくに学習のはじまる低学年教育では、海面下の見えない学力をうんと太らすことが重要です。「貧弱な土壌では、果樹の実も、ちっぽけなままでしかありません」と岸本さんも書いている通りです。

 

 その見えない学力の構成部分として、「7つの行動」はあるのです。これらはいわゆる“しつけ”として育てられてきた部分です。この7つの項目が一通り内面化している子どもで低学力や問題行動を起こす例はめったにありません。

 

 この7つの項目は小学校時代にしつけたいの4つの分野を反映しています。①生活習慣 ②対人関係 ③働くこと ④家庭学習の4分野です。生活習慣とは、秩序とリズムのあるくらしをさせていくということです。気ままな姿勢は地道な努力をいやがるようになります。対人関係は、マナーとか礼儀作法のことです。周囲の者に不快感を与えない子どもは、それだけでも人に親しまれ安心されます。積極的に人の喜ぶことができる子は、幅の広い、厚みある大人に育っていくでしょう。働くこととは、労働のしつけです。お手伝いや家事労働の教育的意義は多方面に渡ります。中でも家族を思いやる気持ちを育てることの意義は深いはずです。

 

 家庭学習のしつけはむずかしいものですが、親自身がゆとりをもって功をあせらず、内容よりもまず継続をこころがけることが肝心です。価値の内面化への道のりは子どもによってさまざまです。ゆりもどし、反発などは当然のことです。他の子どもと比較することなくゆったり進んでいただきたい。学校側としましても、実際の様子を見ながら改善に努めたいと思います。

 

響き ―校長室だより― 第2巻 第3号 平成25年4月22日

 

 心を育てる取り組みに100%よい方法はないものです。大人は日々注意深い配慮をしながら見守っていかなければその方法のよさは発揮されません。新しい取り組みが子どもをしかるタネを増やすことになっては本末転倒です。子どもとともに自らの生活態度も省みて自己変容を遂げようとしている大人のもとにあって子どもも自らを変容させていくのではないでしょうか。「聖徳の子 7つの行動」が、児童に価値の内面化をもたらすともに、ご家族のつながりやあたたかい心の交流にも資していくことになればうれしく思います。



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤 幸雄

 春うららかな先週10日、第28回入学式を滞りなく終了することができました。本年度は68名の新1年生が担任の呼名に元気よく返事をして、聖徳の子の仲間に入ってきました。入学式の校長式辞でも述べましたが、「保護者の皆様の本校に対するご期待に沿えるよう、教職員一同誠心誠意努力することをお約束」したいと決意しています。

 

 さて、新プロジェクト「聖徳の子 7つの行動」を本年度より全校で実践していきます。「質を高めること」「価値の内面化」を重点目標として掲げましたが、この取り組みはとくに「価値の内面化」に関わって、児童の生活行動についての自覚化を図り、人間的・社会的価値についての実践力を育成することが目的です。日々家庭で自己点検する形になっていますので、保護者の方のご協力も得ながら継続して成果を出していきたいと思います。このプロジェクトの趣旨をご理解いただいて、プラスの効果が児童に生まれ出てくるように、配慮のある励ましをお願いいたします。

 

 点検表をファイルしていくようにします。以下にそのファイルの表紙裏に貼る校長からの児童向けメッセージを掲載し、裏面には1~3年用、4~6年用の点検表と項目の評価規準を載せておきます。ご覧いただいて意をお汲みいただければと思います。来週4月22日(月)よりスタートします。あたたかいご協力をお願い申し上げます。

 

 

「聖徳の子 7つの行動」

 今年度の学校の重点目標を話しました。「質を高める」と「価値の内面化」でした。

 その意味は、

「質を高める」…いつももっとその上を求めていく心です。もっとできないか、もし…だったらどうか、さらに…するにはどうするかこのように向上・改善しようとする気持ちとその方法を考える頭です。

 

「価値の内面化」…人間として大切なこと、社会に生きる一人として大切なことを言われなくても、見られていなくても、いつでも自ら進んで値打ちある行動をしようと思って、実際にもできることです。

 

 「聖徳の子 7つの行動」は、とくに「価値の内面化」を皆さんが自ら育てていくための全校プロジェクトです。みんなで取り組んでいきますし、おうちの方や先生方も応援してくれますので、めあてをもって、いっしょうけんめい、なかまと響き合って、継続して取り組んでほしいと思います。7つの行動を内面化できることは一生の心の宝物になるでしょう。

 

 7つの行動は、次の<聖徳の子 5つのめあて>から考えました。「5つのめあて・7つの行動」はすらすら言えるようになりましょう。

 

<聖徳の子 5つのめあて>    

1 礼儀正しい子

2 心から感謝する子        

3 自分で考え勉強する子

4 働くことを喜ぶ子

5 たくましく、ねばり強い子

 

<聖徳の子 7つの行動>

① 気持ちのよいあいさつをします。 (礼儀)

② マナーを守って登下校します。(公徳)

③ 制服・校内着をきちんと着ます。(身だしなみ)

④ 目を見て話し、聞きます。(学習の基本) 

⑤ 家庭学習を毎日します。(継続)

⑥ お手伝い、仕事を進んでします。 (勤労)

⑦ 人の心や体を大切にします。(思いやり)



聖徳大学附属小学校

校長  佐藤幸雄

 高濱虚子の名句をタイトルに掲げてみました。春がふたたびめぐってくることは、現代でこそ当たり前な鑑賞的な出来事のようなとらえ方で受け止められていますが、長い人類の歴史にとってみれば、寒く暗い冬の世界からまさにものみな生き生きと胎動しはじめ、心ばかりでなく身体も含めたたましい全体が打ち震えるような歓喜がみなぎってくる感覚があったのではないでしょうか。そんなとき、崖の上で、眼下の集落の風景を見下ろしながらこの1年の「闘志」を抱いた古代人がいてもおかしくはないでしょう。俳句の鑑賞は自由です。作者の制作意図を離れても読み手に感動を与えることがあります。読み手の人生を投影しても読むことのできる世界だからです。

 

 私は、平成25年度がスタートしたことの気持ちををこの一句に込めたいと思います。それかあらぬか、この闘志に響いてくださるように、本校では、冬の間に学園から多くの改善をいただきました。校門を入ると可憐な花が迎えてくれるようになりました。ふれあい広場に一段降りてみてください。品のある薄緑のカーペットが新しく敷き詰められました。一輪車置き場もできるので、3~6年はワークスペースが全面広々と使えるようになります。極めつけは、農園に念願の水がくるのです。井戸ができます。農園の地下60mから水を供給できるようになるのです。教員数も増やしていただけました。感謝の気持ちでいっぱいです。この応援には響き返さなくてはいけません。今年度もさらに一層「この小学校に入れてよかった、と言われる学校をめざして」教職員一同全力で児童の教育に邁進していく所存です。皆様のあたたかいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。



聖徳大学附属小学校

校長 佐藤 幸雄 

 平成25年度がはじまりました。本年度も「響き」を発行してまいります。学校からの情報・見解の発信、児童・教育活動の様子、皆様の声の紹介など多様な機能をもたせて本校の窓口の一つとして、引き続きご愛読いただければ幸いでございます。ご意見、ご感想などもどうぞご遠慮なくお寄せ下さい。保護者とも響き合っていきたいと思います。

 

 卒業式の校長式辞や後援会評議員の方々の集まりではお話したのですが、一部の保護者に限られますのでここで皆様にも紹介してみたいと思います。テレビ番組での本校礼法の放映に端を発して、シンガポール修学旅行での児童の姿などから「本物の環境・体験の教育力」について小さなエピソードかもしれませんが、意味深い見聞をしました。

 

 一つは礼法の内面化に関わる兄弟の出来事です。最近親子で箱根旅行をして日本旅館に泊まったそうですが、その施設が格式が高い雰囲気であったので、本校に在学しているご子息たちの挙措動作にはまるで礼法のスイッチが入ってしまったように、ご両親でも初めて見るみちがえるような立居振る舞いを演じたというのです。旅館の方々にも大いに褒められたということでした。価値の内面化については、本年度の重点目標にあげています。上記のような挿話はときどき耳にするのですが、本事例の興味深い点は、児童が、周囲の本物の環境を自ら感じとって、学んできた教育内容を活かして自分の行動をコントロールしたということが明確に表れている点です。私はそこに日々の礼法学習が本式の礼法室、本物の師範という環境でおこなわれていることの教育作用をみたいと考えるのです。

 

 もう一つは、今回のシンガポール修学旅行でのことです。親元を離れ海を越えて外地の宿泊という本格的な自立学習中ならではのエピソードです。最終日前夜サンクスパーティが開かれます。ディナー会場に一段高い舞台がしつらえ、マイクスタンドも立っています。司会者の演台も下手にありきちんとした発表会場がつくられているのです。そこで現地での自分の学習体験についてスピーチを披露していくわけです。今回は児童パーティ実行委員の発案で、はじまったその場でのくじ引きで発表者を決めていく方式を採用しましたし、さらに原稿を見ないという徹底ぶりで進めていきました。このように本式な雰囲気、やり方ですから1回6人の児童が舞台の椅子に並びますが、その座り方からしてすでにきちんとした背筋の伸びた座り方になるのは、一つ目に述べた日本旅館での兄弟と同じです。さて、スピーチはというと、お世辞にも十分な内容の、そして構成、話し方もすばらしいというふうにはまいりませぬ。そこはスピーチ体験不足、力不足の感はまぬがれません。しかし、そこで子どもが体感している緊張感、その緊張感の中で発せられる言葉には、まごうことのないその子どもの真情があふれていました。「ぼくは、これから下級生に尊敬される6年生になりたいです」というここに書いてみるとよくある決意の一言のように聞こえるかもしれませんが、当会場でスピーカーから流れ出た声とその児童の立ち姿からは、この言葉に力強い教育力を感じたのでした。教育力という意味は次のようなことです。まずこの言葉を聞いた仲間たちの心に、よし自分もその決意に負けない6年生になるぞ、という響き合いの心をもたらしただろうということです。そして、話した本人自身には、その言葉の実行への意欲と責任感とが心の深部に刻みつけられただろうと思われたのでした。「環境が人をつくる」という実例を目の当たりにしたように実感しました。海外に行くというリスクに心配を感じられるお気持ちも当然のことでしょう。しかし、最後一年の小学校生活の直前に海外にいくという本物のプログラムだからこそできる体験、生まれる心情というものは極めて貴重なものです。

 

 子どもはじっとしていては育ちません。自分の内面を見つめて自己成長を遂げていく発達段階は思春期以後のものです。なすことによって学ぶのが小学生の成長の真実です。そのなす環境が本物の環境を整えるのが、創立者川並香順先生以来の聖徳の信条なのです。





校長室だよりのトップページ