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学校生活

校長室だより

2013年10月の校長室だより

校長室だより 「響き」 21号   平成25年10月30日

                                  聖徳大学附属小学校

                                  校長 佐藤 幸雄

    正直ほっとした聖徳祭でした

         ―聖徳学園創立80周年記念第28回聖徳祭終わる―

 

 聖徳祭2日目、開催を変更した28日(月)の児童観覧日の最終プログラム、閉会のよびかけの歌「ふるさと」の美しい響きが静寂に包まれるように消えていきました。私には、ああ子どもたちはやってくれたなあといううれしいやら安堵したような気持ちがわきあがりました。隣の附属女子中高の川並芳純校長先生も見に来てくださっていて、こころよく講評をお話しくださいました。「ありがとう。小学生のみなさんが80周年をお祝いして、そして聖徳をいま支えてくれていることがすごく伝わってきました。ありがとうと言いたい。・・・」ありがとう、という言葉からはなしはじめてくださったところに、学園の常務理事でもある川並芳純先生の感動があらわれていると感じ、さらにうれしい思いが倍加したように感じました。

 

 公式記録のために今回から業者さんに依頼してDVD撮影をはじめたのですが、マイクスタンドやカメラのセットがかなり本格的で、その雰囲気が児童のモチベーションを一層高めたかなと思います。また、へんな姿は残せないという気持ちがたとえ子どもといえども生じてきたでしょうから、プロの方に撮影してもらった副次的な効果が発揮されたと思います。

 

 とくに全校ページェントの集中ぶり、子ども達の歌声、最後の聖徳祭である6年生のがんばりは特筆すべきものでした(よろしければ、先日配付したDVDの注文用紙でご購入ください。FAXでもメールでも注文できます。お手元に届くまで1ヶ月ほどかかるということでした)。ここに終了するまでいくつもの大きな判断と決断がありました。それらが大筋ではうまく機能したことに正直ほっとした、というのが本心です。聖徳の和のこころはまた大きくなったと感じることができました。子どもたち、先生方、評議員の皆様はじめ保護者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。私にはいつまでも心に残る聖徳祭となることでしょう。

 

 台風の進路にこんなにやきもきしたことはありませんでした。最近の台風情報の確実さは大いにあてになりますから、先週の週初めからこれは26、27日の開催は無理かなと思っていました。ちょうど1週間前台風26号の臨時休校は、予報通りいきましたので、今回も27号は早目に判断できるだろうと考えていました。しかし聖徳祭は学校側の判断だけで動ける行事ではありません。保護者の後援会企画が大きな柱です。したがって、水曜日には評議員の係の方もまじえて開催の時期を大きな議題として検討し合いました。はじめはもうそっくり1週間延期することも考えていたのですが、台風の進路やスピードが日に日に変化して、日曜日は予定通り開催できるのではないかということ、1週間後の11月2日、3日は3連休でもあり、すでに家庭の予定を組んでいる方も多いのではないかということ、そういう中で後援会企画が運営できるかということ、など意見が出ました。そういう議論の中から土曜日分を月曜日に延期するという案が生まれその実施で決断し、24日に一斉メールでお知らせしたのでした。全体から考えてよりベターな考えだったと思いましたが、土曜日が休校で日曜日即一般公開の本番であること、先生方の展示準備、後援会企画の準備、月曜日に来られない家など心配な点をかかえての決定でした。しかしその不安を吹き飛ばすように先生方や評議員の皆さんが献身的に木曜日、金曜日準備をしてくださいましたので、金曜日夜までには日曜日開催の準備をすべて整えることができたのです。

 

 ところが、このあとで浮かび上がってきたのが駐車場問題でした。土曜日の雨によっては車の大幅な入校制限をつけなければ泥と格闘する混乱の極みは目に見えていました。どこで切るか。ここは感情より理屈であると観覧保護者の車での入校をあきらめてもらうしかないと考えたのでした。この決断は気になるところでした。日曜日、そんな心配はよそに早くから外の歩道に保護者は並んでくださいました。中高の駐車場のトラブルは少しもありませんでした。このときのうれしさは忘れません。なんとよい方々なのだ。並んでいる保護者に何度もお礼をいいました。この響き合いには今度は学校側が応えていかなくてはと強く思いました。

※今回も入場の仕方など改善を加えました。皆様の感想が大切です。感想用紙のご提出にご協力ください)



校長室だより 「響き」20号              

                          聖徳大学附属小学校   校長 佐藤幸雄

  5年:和太鼓 6年:卒業演奏

 

「質の高い学力形成と和のこころの人格形成を本物の環境・体験を通して人間教育として実現する」。建学の理念「和」を基盤として、「礼節・知育・勤労」の教育方針で開校された聖徳学園の附属学校である小学校・中学校・高等学校ですが、小学校では開校28年目の今年から、その根本ビジョンを、はじめに記したような実践的に追求できる文言に読み替えて教育活動を展開していることはご存知の通りです。

 

 毎年秋の聖徳祭は、その人格形成を担う和のこころを育てるうえで重要な学校行事です。「和のこころ」は、思いやりの心・和える心・響き合う心の三側面から育てようとしていることもさまざまな機会にお話ししたり綴ってきました。聖徳祭では、舞台発表の練習過程や本番、また、展示発表の作成過程や鑑賞過程は、三つの心をビビッドに体験するまたとない場面に満ちています。学芸会や音楽会、展覧会が公立では敬遠されがちになり、各行事の持ち回りで実施されるようになってきています。しかし、本校ではこの文化的行事の教育的作用の大きさに鑑み、また本校への愛校心を培う意味でも年間計画の中でひときわ輝く位置をしめています。

 

 今回は、とくに舞台発表の5年と6年の出し物について語ってみたいと考えました。といいますのは、本校のきわだった特色である礼法、明和班、会食については、開設準備室のときから構想されていた活動でありました。しかし聖徳祭の5年和太鼓、6年卒業演奏は、28年間の教員たちの実践が生み出し継承、発展させてきた現場で生まれ育った本校の新たな特色であるからです。その一部始終を共に歩み見てきた私としましても思い入れの深いものを自ら感じます。毎年の5年、6年の舞台での姿は、どこに出しても誇れる本校の独自の教育を示す伝統になっているでしょう。

 

 6年の卒業演奏の方が、取り組みの歴史は古いのです。第一歩はベートーベン「運命」からはじまりました。オーケストラのヴァイオリンパートをハーモニカで担当するという編曲が素晴らしかったです。私も6年担任だったときに、第三楽章、第四楽章の指揮を児童謝恩会の本番で振らしてもらったことがあります。感激する体験でした。クラブ員などの有志が集う演奏ではなく最高学年の6年生が全員で合奏すること。それを聖徳祭、児童謝恩会、そしてその名前の通り卒業記念の演奏として、卒業生を送る集会で在校生にも保護者にも披露する三回の本番の形。これらはそのスタートから定まっていました。現代作曲家による日本の曲を演奏したこともありましたが、最近ではクラッシックの名曲が選ばれています。今年は「白鳥の湖」ですから、これは名曲中の名曲ですね。5年生の3学期から1年がかりで、思いやって、和えて、響き合って取り組んでいく体制ができています。私もあえてまだ練習風景をのぞいていません。総合練習が楽しみであります。

 

 5年の和太鼓は、担任だった三須先生と私が日大芸術学部で行われた劇団荒馬座の和太鼓研修会に参加したことがきっかけでした。その「ぶち合わせ太鼓」を先生方の出し物として子どもたちに見せたのです。そして現在の伝統種目に育てた直接の栄光は、檜貝先生と退職した照井先生に帰せられるでしょう。はじめは毎年近隣の小学校から和太鼓を借り集めて来るのが担任の大きな準備仕事でした。ある年、借りに行った学校で大きな記念の和太鼓を私があまりの重さに落として傷つけてしまうという事件が起こってしまいました。それを見かねてかそれ以降は借りなくてすむようになりました。本校後援会で、現在の台数の和太鼓を寄贈してくださったからでした。子どもたちが一心で、いや無我夢中だからこそ輝くその子の個性が和して響き合って会場をゆらします。今年の「炎の舞」、どんな和のこころを見せてくれるのでしょうか。



  聖徳祭 2つの悩み

     ― 座席取りと撮影と ―                       

                            聖徳大学附属小学校 校長 佐藤幸雄

 

 10月に入り、今年も聖徳祭が近づいてまいりました。先日は後援会の聖徳祭実行委員会も開かれ、運営を買って出てくださった大勢の方が集まりました。いよいよ本格的にスタートです。わくわくしてまいります。今月の学校だよりに少しふれましたが、私は演劇青年でしたので、今でも舞台には目がありません。今も観劇にはよく行きますし(三谷幸喜の舞台はお奨め)、定年後はまた舞台復帰をしようかなと夫婦で話しています。

 

 その聖徳学園創立80周年記念の冠をつけた聖徳祭ですが、じつは悩ましい問題が2つ今回も私の頭をよぎるのです。タイトルにありますように、座席取りと保護者のビデオ撮影問題がそれであります。

 

 昨年の保護者アンケートの感想で、マイナス評価の内一番多かったのが、座席取りのことでした。朝早くから並んでいたのに開場時ぬかしていった、いくつも席をとる、発表学年の席を前に準備してほしい等。わが子、わが孫の晴れの姿を見たい保護者のお気持ちがそこにはあふれていましたし、マナーを守らないご父兄へのお怒りももっともなことです。

 

 運動会とはちがい室内の限りあるスペースの座席ですので、今回は先週配布した聖徳祭のお知らせに書きましたように、開場時は、入場整理券での番号順の入場をお願いいたします。聖徳祭チケットを持参して並んでいただいて、7時40分から番号のついた入場整理券を並んでいる方(並んでいない方の分は配りません)に番号順でお渡しいたします。そして、8時10分から体育館入口にて番号を区切りながら会場内にご案内いたします。

 

 このシステムでまず、順番はぬかさないこと、一人でいくつも席をとらないことは実現したいと考えています。運動会で今年度実施したプログラム毎の入替席は、聖徳祭では戻る席の確保などができませんので設置は見送ります。小さな椅子で前の方に幼児席・敬老席をいくつかつくります。こちらは入場整理券対象外とします(幼児と付き添いの大人1人。お孫さんが在学している方のみ。)

 

 あとから来る方の座席取りはおやめください。ご家族でいっしょに見られないなどのこともあるかもしれませんが、全体を考える学校側としましてはさまざまな条件からこのような措置をとらせていただきます。ご理解ご協力をお願いしたい次第です。

 

 二つ目のビデオ撮影の件では、業者さんに入ってもらって全体撮影・販売をお願いすることができました(舞台発表全プログラムと午後の吹奏楽クラブのミニコンサートも入って2枚組3000円で販売予定です)。学校側の要望がほとんどかないましたので決定しました。

 

業者さんによる舞台発表のビデオ撮影・販売は、保護者のビデオ撮影禁止とセットにしてお考えになっている方もいられます。筋からいえばそれが本来かもしれません。しかし、今回は販売DVDの内容も不分明ですし、やはりわが子のアップは全児童分はできませんので、保護者撮影との並立でのぞみたいと思います。したがいまして撮影マナーは十分お守りくださるようお願いいたします。販売DVDの映像については、上映機会をつくって購入の判断ができるように考えております。

 

2つの悩みは続きますが、ともあれ一歩改善に向け前進できるかなと思います。諸条件のなかベストの方法は実現がむずかしいですが、少しでもベターな状態をめざしたい。今回の聖徳祭保護者アンケートでもプラス面、マイナス面とも多くの率直なご意見をお寄せくださると幸いでございます。

 

※聖徳学園創立80周年記念 チャリティーTシャツのお申込みをありがとうございました。96枚の申し出がありました。ご協力に感謝いたします。10月中にはお渡しできる予定です。



平成25年度 学校だより 10月号

 

 本物の劇の力

  ―演劇教室:わらび座「セロ弾きのゴーシュ」―

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

 先週、演劇教室を全校児童で鑑賞しました。秋田田沢湖畔を拠点に60年以上の活動の歴史を誇るわらび座に来ていただき、子ども達にプロの舞台演劇を見てもらいました。昨年の都会的なしゃれたセンスの劇団ひまわりとはまた別種のおもむきがありました。

 

 ともあれ、本物教育を大切にしたい本校の新しい学校行事として、子ども達に夢と本物の迫力を与えて心の教育に資していきたいと思います。

 

 映像で見るのとは違い、目の前で生身の大人が全力で言葉と身体の総合表現を繰り広げて、普段使っている体育館に異空間・異時間を創造していくのを直に見ることの演劇の教育力は、格別なものがあるでしょう。私の人生も大学浪人中に見た、つかこうへいの「熱海殺人事件」がなければ今とずいぶんちがっていたでしょう。衝撃的な体験でした。しかし、なんとも幸せな出会いでした。

 

 観劇後、児童はお礼の感想文を書きました。学年一人の紹介で申し訳ないのですが、ここに記して子ども達の感激を味わっていただければと思います。

 

<1年生>ぼくがセロひきのゴーシュをみておもしろいとおもったのはまいにち三じになると、どうぶつたちがきたことです。ぼくがいちばんどうぶつのなかでなりたいのはおおかみです。どうしてかというとかっこよかったからです。いつまでもおげんきでいてください。

※宮澤賢治の原作にはおおかみは出てきませんが、脚色のうまさが光りました。

 

<2年生>とおいところからわざわざここまで来てくれてありがとうございました。わたしはあきらめずにれんしゅうするとそれが生活でいかされるということを学びました。わたしは声の出し方、うごき方、いろいろこのげきだんの中で学ぶことができました。それをせいとくさいのげきでいかしたいと思います。

 ※聖徳祭の自分たちの舞台発表に生かすこともねらいの一つです。

 

<3年生>げきだんわらびざさんへ。こんかいのげき「セロ弾きのゴーシュ」は3人ですべてやるので今までで一番すごいと思います。あと一人何やくもやるのはすごいです。みけねこ、たぬき、ねずみの親子、かっこうが自分でしぜんにゴーシュさんに気持ちをあたえているところがぼくの心に「チクッ」と来ました。こういうことをしぜんにやれるようにがんばりたいです。ありがとうございました。

 ※ゴーシュと動物たちとの“しぜん”な交流がこの物語のいのちですね。

 

<4年生>ぼくは、セロ弾きのゴーシュは一度図書室で読んだことはあるけれど、人物の気持ちはよくわかりませんでした。でも、劇団わらび座さんたちの劇を見たら人物の気持ちやそこにでてきた登場人物の気持ち全部がわかりやすかったです。音楽が人を喜ばせることができることや、劇は一人一人つよく感情をもってやることがわかりました。聖徳祭でも感情をつよくもってやってみます。

 ※この子には、役者さん達の全力投球の演技が“つよく”心に迫ってきたのでしょう。目の前の生な表現だからこそ全身で感じられたのだと思います。

 

<5年生>今回の「セロ弾きのゴーシュ」は、とてもおもしろかったです。カッコウが鳴いた声がとてもおもしろかったです。ゴーシュがあきらめていたときがありましたが、私にもあきらめてしまうときがあり、とても心に響きました。私達に感動やあきらめないでがんばる心を教えてくれたのだと感じました。劇団わらび座の劇をまた見たいです。

 ※主人公の心情への同化体験、主題を冷静にとらえる異化体験、この両方の共体験を手短にまとめる高学年ならではの感想です。

 

<6年生>かっこうが言っていた「のどから血が出るまでは叫ぶんですよ」という言葉は「にほんごであそぼ」で聞いたことがあり「あっ!」と思いました。本番のゴーシュのように自信をもって堂々と表現できる人になりたいです。最初、役者さんが9人で演技しているのかと思いましたが、3人だけだったのですごいなあと思いました。

 一度か二度この作品を本で読みましたが、演劇の方が、ゴーシュの気持ちがよく分かり迫力もあったので、見られてよかったなあと思いました。秋田から車でいらして、すばらしい演劇をしてくださりありがとうございました。 

昨日、「オッベルと象」を読みました。白象が登場していて、心のやさしい象と人のみにくい部分があらわれているオッベルを比べていることがわかりました。だから「セロ弾きのゴーシュ」でもそのようなことがあるのかなと思いましたが、ゴーシュやゴーシュをはげました動物たちはみんなやさしかったので、比べているわけではないのかなと思いました。たぶん3人の演技が上手だったので、さらにやさしく見えたのだと思います。

 ※公演の前日(?)、賢治のべつの作品を読んでみたのでしょうか。すばらしい心がけです。同じ著者の比べ読みは、同じテーマの比べ読みと並んで、高学年の児童には身につけてもらいたい読書法です。本の世界、いや人間が表現した世界の奥深さを経験できるだれにでも可能な方法です。





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