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学校生活

校長室だより

2014年1月の校長室だより

    学校だより 2月号

校長  佐藤 幸雄

 

 

 子どもが本気になったという姿を見るのはうれしいことですし、美しいものです。運動会のリレーでの真剣な形相、問題を必死に考えている横顔、ピアノやバレエなどおけいこの本番での集中など、人間の高貴さとはこんな折に現われてくるのではないかと考えたくなります。

 

 本校では、毎年1月には、明和会という児童会の役員(「運営委員会」といいます)改選選挙を開校以来行なってきています。今年も4年生以上の各学級で立候補者を決め、立候補者演説集会、選挙運動期間、投票集会(投票は3年生以上)を経て昨日5人の当選者が発表されました。

 

 今回の大きな特徴は、演説の質的高まりです。このところ児童会への関心が高まり、立候補する児童が増えているのですが、今回は17名もの表明がありました。一定の量を超えるとそれは質の変化ももたらしてくるのは、大人社会の事象でも経験するところです。演説は古代ギリシャの昔からその内容とともに説得の技法であるレトリックが研究されてきました。長い間ヨーロッパでは、教養の大きな柱として学ばれてきたものです。そんな大げさなことではありませんが、子ども達の中に、話す内容をいかに効果的に伝えようかという苦心が見えていたのはすばらしい変容です。しかもこの演説集会は、投票しない1、2年生も参加させていますから、お姉さん、お兄さんの本気のスピーチを直に見るという体験ができます。今回立候補した児童の中にも、低学年でのこの集会で生まれた憧れが育ってやってみたいと決意した子がいます。憧れは人を変容していく力の中で一番尊いものだと思います。このような場で子どもは育っていくのです。この伝統・校風を一層質を高めていきたいと思います。

 

 

 

 

<会食改善>

 本校の会食は、土曜日の実施も含めて毎日の完全給食であり、広い食堂施設のおかげで、明和班という学級とは別のコミュニティで楽しく会して食べることが日常的にできています。ごはん、汁ものもあたたかく家庭の食器と同じ器でいただいていることもご存知のとおりです。

 

 ただ、これまで、高学年には量が少ないことがあり、帰ってきて足りないことをこぼすことがあるという保護者の申し出が何度かありました。全体をみれば、好き嫌いがあったり、少食な子もいますので、毎日かなりな量の残菜・残飯が出ることを私たちはなんとかしたいと手立てを打ってきました。

 

 しかし、好きなもの、人気メニューの時にはたくさん食べたい、食べさせてあげたいのが人情です。会食は子どもにとって一日の大きな関心事です。今日のお昼を楽しみにしてもらいたい。そこで、もっと会食の児童満足度を高めたいと考え、厨房と相談して昨年末から会食改善に取り組んでいます。

 

 まずは、量の改善から取り組みました。月末に厨房との打ち合わせをして来月分の希望について細かい要望をお願いしていくようにしました。子どもが好きでたくさん食べるメニューはわかっていますから、班ごとの増量や大鍋でのおかわり分も出してもらっています。お肉も大きくしてもらいました。リクエスト献立もやり方を変えました。これまでは、ある一週間の献立の中からもう一度食べたいものを投票で選んでいましたが、今は自由希望制にしています。その結果、タコスやハンバーガー(ソースは肉と野菜で別!)が出てきました。厨房が響いてくれているのもうれしいところです。先生方が毎食後順番でアンケートに応え、その反映も毎日してもらっています。



     迎春 ~年頭にあたり教育に王道なし~ 

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

 新年あけましておめでとうございます。

新しい年をご家族で爽やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

本年も子ども達の健やかな成長を願い、教職員一同、心を合わせて子ども達の教育に専念いたします。

 皆様の温かいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。

 

   鷲下りて雪原の年あらたなり 山口草堂  平成26年元旦

 

 掲げた山口草堂の俳句は、本日の3学期始業式で子ども達に示した「月曜名句」です。新春を飾る名句として昨年の「去年今年貫く棒の如きもの 虚子」と同格ぐらいふさわしい一句ではないでしょうか。

私は自分でも俳句をつくることが好きですが、一句できるとそこで使った季語を歳時記で調べてみることをよくします。歳時記という日本文化の精華のような言葉の辞書には季語の例句がたくさん掲載されているからです。不遜にも自作とこれまでつくられ歳時記にも選ばれるような俳句と比べてどっちがいいかな、と戯れて楽しんでいるのです。そうするとときたま目を見張るような感動的な一句に出会うことがあります。これはすごいと一人うなるわけです。2学期終業式に子ども達に紹介した水原秋桜子のクリスマスの俳句もそうでした。「聖夜」で一句ひねってみたので、歳時記を開いてみるとすばらしい三十五文字を見つけたのでした。「雪の戸の堅きを押しぬクリスマス」私には忘れられない発見でした。

さて、上記の新年の句も同じような状況で見出したものです。私が愚考するに、この句は実景ではないような気がいたします。俳人の新年を寿ぐ想像から生まれたイメージ句ではないでしょうか。新年を迎えるさわやかさ、あかるさ、あらたまって新しい世界がはじまり、力がみなぎってくる感じが、鷲と雪原と季語とが結合してもたらされているようです。新たなる年を迎えて子どもたちにこの名句を示したかった所以です。

この鷲は何の象徴でしょうか。雪原という子どものこころに舞い降り新しい意欲と強い力を跡づける聖徳の本物を指向する教育と考えたいと思います。学問に王道はないとはよくいわれますが、教育にも王道はありません。理想とビジョンを持って、その実現のための課題意識と改善のためのPDCAを根気強く継続してはじめて子どもの変容がはかれるのです。私たちは、保護者の皆様が本校の教育に期待している希望を実現するために、今年も力いっぱい努力実行してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

※学園顧問:川並光昭先生が本年1月5日にご逝去されました。

 新年ではありますが、訃報をお知らせいたします。

 前学園長 故川並弘昭先生の実弟であり、長年聖徳学園の常務理事・学生部長であられた聖徳大学教授 川並光昭先生は、去る1月5日、薬石効なく肝臓がんでお亡くなりになられました。享年78歳でした。

 ここ数年ふせっていられ学園の幼児教育専門学校 校長職以外は公職を退いていられました。なんとも残念なことであります。悲しみにたえません。心よりご冥福をお祈りいたします。

 本校との関係では、開校以来主事として学校運営にご指導・ご助言をいただいておりました。とくに本校の一大特色であるシンガポール修学旅行では、企画立案・計画実行までの責任者として平成14年度までの全16回の全行程を引率してくださいました。私も何度ご一緒したでしょうか。脳裏にはありありと光昭先生のお姿が浮かびます。もし、いま私に子どもを安全に安心して宿泊学習に連れ出せる力が育っているとすれば、それはまごうことなく光昭先生のおかげです(自分もそうだと思う方は、学園に多数いられることでしょう)。その力を私は「引率力」と名付けて光昭先生の心と方法を先生方に伝えようとしています。

 そこまで考えて引率していくのか、とまさに目からうろこが落ちるような細心さにあふれていました。未然防止のための見通し、時刻を守る率先垂範、厳しい中にも時折のぞかせるユーモアなど、その教えの豊饒さは、まさに師父と仰いで尊敬できる方でありました。

 学園関係者が歳月とともに亡くなっていくことは、どの組織にもあること、人の世の常であります。しかし、あとを担う者達がいかにそのたすきを受けついでいくか。そのつなぎがうまくいくこと、これは世の常のことではありません。見識と先見性と実行力を持つ者がさらにつぎの者にたすきを受け渡していけるのだと考えます。学園建学の理念「和」を礎としていま一度歴史と状況を振り返って一歩を踏み出していきたいと思います。





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