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学校生活

校長室だより

2015年4月の校長室だより

   学習の基盤としての「礼法」

                                                          聖徳大学附属小学校 校長 佐藤幸雄        

 

募集活動のために毎年学校案内を作成したりしておりますが、昨年からワンテーマの三つ折チラシをつくるアイデアを実行しています。昨年は、「理数教育編」と「明和班活動編」とをつくりました。今年は「礼法教育編」が先ごろできあがったところです。校長ページがあるので、あらためてそのテーマについて教育的意義を振り返っていますが、礼法教育についてもある発見がありました。なんとなく感じていたことが言葉として認識されて、その教育的意義のこれまで意識していなかった側面が見えてきたということでしょか。それを今回の三つ折にしたためました。

 

「思いやりの心を育てるとは相手の心を想像すること。それは自分自身をわきまえて、自己を律する態度を養うことでもあります。また、礼法の学習は、友達と共に学び合う中で自分の所作を磨いていきます。これらは、脳を発達させる大切な学習活動として本校が重要視している『自律の学び』『協同の学び』とも関連しているのです。」

 

これまで礼法教育はおもに人格形成のための中核としてその教育的意義をとらえてきました。その目標は、相手や周囲に対して思いやりのあるきちんとして品のある立ち居振る舞いのできる児童を育てることです。その成果は、保護者の皆様からも多くのエピソードが寄せられてきました。2日前にお配りした最新の「せいとくっ子」(№55)の学園長先生のご挨拶に、「躾の時期といわれる『つ』のつく年齢も含む小学校の6年間は、心も頭も柔らかく可塑性に富む時期」とありました。こむずかしい動作もある礼法ですが、素直な低学年からはじめるからこそ心身に身についていくのでしょうね。

 

その本校ならではの礼法学習ですが、その6年間の学習過程をていねいに振り返ってみると、国算社理の教科の学力形成で大切な二方向の学習である「自律の学び」「協同の学び」をより促進する基盤としての学習をしていることに気づきます。それが、第二段落目に引用した三つ折礼法教育編の文言なのです。

 

ここで「自律の学び」とは、個人が目標を設定してその目標達成に向けて自分を律し努力を継続することで目標実現をはたす学習のことです。一人学習の姿ですね。その過程で、成就感や自己有用感が育ち、新たな課題への前向きな意欲が生まれてくるのです。漢検への取り組み学習が典型的な例になるでしょう。しかし、自律の学びで見落としてはならないのは、一人学習はチャレンジを共有する仲間やライバルがいる方がエネルギーが出るという機微です。学級全体で取り組む方が効果が高くなります。この学習は、1~3年の低学年によりふさわしいといえます。

 

「協同の学び」とは、仲間と思考を絡め合わせながら自分一人での考えでは見えなかった世界へたどり着こうとする学び合いの学習のことです。集団思考の姿ですね。この協同の学びは、学校の授業で多く経験できる学びです。以前学校便りで書いた「メタ認知」思考を育成するのに欠くことのできない学習になります(HP[校長室だより]2014年10月のページをご参照してくださるとありがたい)。4~6年の高学年によりふさわしいものです。自分の思考の変容に他者の思考が大いに役立つという経験を実感的にもっている子どもは、他者に心を開くこと、他者と共に社会を形成していくことに自然な指向を示すようになるものです。礼法の学習過程は、じつにこの二方向の学びの基盤となる心的経験をしているのです。

 

自己を律すること、友達の所作をみてわが身を正していくこと、これらはまさに礼法学習の中心的経験です。礼法をきちんと身につける過程は、学力を形成していくためにも大いに関係のあることなのです。礼法は独自の価値のある文化ですが、学力との関わりでも価値ある教材なのですね。



子どものうちに良い生活習慣を

      ― 聖徳小に入学したのだからこれだけは ―

                 聖徳大学附属小学校 

                 校長 佐藤 幸雄

 

 2月末に関東地区私立小学校(東京以外の神奈川・千葉・埼玉など49校の集まり)の校長総会に出席して驚いたことがありました。私が会食の完食のことを話題にして、アドバイスをいただこうと発言したのですが、いわゆる給食を提供している学校が半数に満たなかったのです。多くがお弁当持参の学校でした。給食を出しているところでも毎日という小学校は本校以外に数えるところしかなく、他は給食の日とお弁当の日とが半々ということだったのです。

 

 あらためて本校は、基本的な教育活動の部分ですごいことをやっているのだと感じた次第です。お昼ご飯を、全校一斉に、食堂で、縦割り学年で、自校で調理したあたたかい会食を、有田焼の食器で、土曜日も、しかも30年も前から継続している小学校。なんと素晴らしいことでしょう。それならもっとこのよさを貫徹しようと考えるのは当然ですね。

 

 そこで、先日のお知らせメールでふれたようにまず会食の日をもっと増やして、少しでもご家庭の負担を減らせないかと考え直してみました。そうすると、何か日本の学校の習慣で始業式や終業式は会食なしの早帰りと決まっているようですが、それにとらわれることはないと気づきました。わざわざ遠い所から通ってきてくれている私立小学校なのですから、会食を食べさせて帰してあげれば保護者も助かるだろう。なんで今まで気づかなかったのか。

 

 実際は、1学期の始業式は明和班の座席設定がまだできないとか、ビュッフェ会食体験もありますので、そんなに増えるわけではありませんが、23学期の始業式と12学期の会食終了を1日延ばして合計4日、本年度は会食の日を増やします(会食費はそのまま)。そして、1学期のビュッフェ会食(終業式の日)は勉強合宿のために4年生が、23学期のビュッフェ会食はシンガポール修学旅行のために5年生が経験するということにしました(3学期の修了式はシンガポール準備のためありません)。

 

本校の会食は、友達と楽しく食べながらもきちんとマナーを美しく守り(男の子でも!)、好き嫌いなく食べることの意義を理解して、もったいないことのないようにできるだけ食べきるように自分自身を習慣づけて卒業していってもらいたいと願っているのです。そのために食事の4つのマナー(フォー・マナーズ:背筋・両手・持ち方・ストップ犬食い)が身につくようにしっかり指導していきます。また、ビュッフェ会食では自分で選べて量も加減できるのですから当然ですが、普段の会食でも食べきれる日が増えるようにうながしていきたいと思います。

 

一日3食の内の1回の会食。よい食習慣はやはり毎食の根気ある繰り返しで身についていくもの。ぜひ、ご家庭でもご家庭の雰囲気や考えを大切にしていただくことはもちろんですが、4つのマナーや意味なく残さないことはご協力いただければと存じます(ただあくまでも食事はだれにとっても愉しい時間。その基本線は踏み外さないようにしたいと思います)。

 

 また、他の生活習慣では、"くつのかかとをそろえて靴箱に入れようということ"(「新年度かかとそろえる心かな」の月曜名句があります)、"停止礼のこころがけ"の2つも話しました。これらもぜひ身につけて中学生になってもらいたいもの(この聖徳小に入ってきてくれたのだから)。大人になってもこれらのことをあたりまえのようにできる人であったらなあ。



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チューリップがこんなにきれいに咲きました。


入学式には間に合いませんでしたが、嬉しくなって写真を撮ってもらいました。


お子様達もこのチューリップのように、元気に学校生活を送っております。


校長 佐藤 幸雄



平成27年度 学校だより 4月号

 

         春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子

 

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

 虚子の掲載句の登場も4回目(毎週月曜日の全校朝会で子どもたちに古今の有名俳句を紹介する「月曜名句」では、年度初めはこの句で出発すると決めています)となりました。俳句史ではこの「闘志」は、夏目漱石の小説家としての成功をみて自分も小説家を志した虚子がその道を断念し(しかし正岡子規の最期を描いた「柿二つ」は名作!)、伝統俳句の結社であるホトトギスを率いて当時隆盛だった伝統否定の碧梧桐一派に反旗をひるがえして俳句界に復帰したときの決意を表したものと解釈されています。

 それを知って4たび登場させる私の「闘志」とは何か、それはもちろん、本校を選択して入学・在学してくれている子どもたちに、聖徳教育をもって附属小学校の期待する子ども像を一人一人の中に実現することをめざしつつ、本人の可能性を引き出し伸長させていくことにあります。そのために、本年度も質を高めた教育活動の提供に教職員一体となって力を尽くしてまいります。

 

4月より新たな取り組みとして学校の本務である学習指導について、英語教育を刷新いたします。これまでベルリッツより派遣されていたヨネツギ先生の長年に渡るご尽力で成果を上げてきた本校の英語授業でした。本年度から聖徳大学語学教育センターが中心となる聖徳学園の幼稚園から大学までの一貫英語教育が推進されることになりました。そしてそのスタートに小学校が選ばれ学習が始まります。昨年7月より精力的に準備を進めてまいりましたが、このたびあとは授業開始を待つだけとなりました。指導体制も一新されます。コーディネータとしてセンターから大学教員が指導に入ります。経験豊富な英語専科の教員も一人新任として採用しました。また、英語環境として重要なネイティブ教員(日本語も上手)も2名います。第二の英語教育のスタートにご期待ください。

 

「聖徳の子の6年間」を成長物語として子ども像の実現をめざすことや、生活指導「7つの行動」の改善、作文指導の強化などご説明したいことは多々ありますが、4月号の紙面の都合でのちのお便りで、ということにします。発行を停止していた校長室だより「響き」ですが、なにか再開の機運が胸にふつふつと湧き上がってきたように感じています。といってもいい気になって思い上がったような内容になってもいけません。不定期になることをはじめにお許しを願いながら、子どもの活動を紹介することを多くして発行していきたいと思います。本年度も私たちは全力で児童の教育に邁進していく所存です。皆様のあたたかいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。

 

 春休みのうれしい児童活躍のご報告です。この3月に卒業して、隣接の聖徳大学附属女子中学校に進学する 小川実優さんですが、県東葛飾地区の代表として第28回千葉県吹奏楽個人コンクールに出場し、みごと金賞および理事長賞(最高賞)を受賞しました。他の新聞は見ていませんが朝日新聞の千葉版にも掲載されました。まことにおめでとうございます。





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