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学校生活

校長室だより

2016年5月の校長室だより

平成28年度 学校だより 5月号

 

    明和班活動の意義

        ―創立30周年:附属小の教育を振り返る①― 

 

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

本年度は、本校の創立30周年記念の年にあたります。この機会に本校ならではの教育を選んで振り返ってみようと考えました。

 第1回目は、明和班活動を取り上げましょう。学校は、上級学校に進むほど、直接社会人として役立つ内容、方法を学ぶカリキュラムが用意されていきますが、小学校は読み書き計算も含めて将来直接に役立つというよりも、心深くにしみこんでその個人の個性の発露を支えていく基盤を培うカリキュラムが多いと思います。そのカリキュラムの中で、本校の明和班活動は「見えないカリキュラム」として、6年間児童の心の育成に大きな働きをなしていると実感しています。

 

「見えないカリキュラム」とは、聖徳学園の教育を示した冊子『聖徳学園の人間教育 和』に次のように書かれています。"正規の授業とは異なる日々の学園生活にとけこんだ人間教育プログラムのこと"。たしかに食堂で会食をともにする日々の学園生活は、児童の心にとけこんでいます。毎日、全児童が一堂に会して食を共にするという仕組みの見えない教育力は、やわらかな子どもの精神に意図的・計画的な教育には現れない影響をもたらしているでしょう。そして明和班活動の教育的核心はその「縦割り班」活動にあると考えています。年齢の異なる子どもたちのグループが縦割り班です。

 

 こんな光景を最近目にしました。1年生が入学してきて例年通り6年生の隣で会食を共にするようになりました。班長の6年生には自分が最上級生になったことを実感する日々になります。いつも隣に座る1年生への気配りが始まるからです。ある日、牛乳パックが出ました。私は1年生の左隣で食べていましたが、あのパックについているスロローは包まれているビニール袋から結構取り出しにくいものです。案の定1年生はストローを出すのに苦労しているようでした。私は右隣の班長に声をかけてストローを出してあげてと頼もうと思いその6年男子を見ると、その子も1年生の行為を見ているのです。そして待ってあげているようなのです。やってあげるのは簡単だけどきっと自分で出せるにちがいないから見守っていよう、というふうに。1年生は指先の力を込めて取り出し班長の思いには気づかず無心にストローを差し飲み出しました。それを見て6年生はにっこり一人うなずいたのです。一人でできたね、というふうに。私は感激しました。そういうお世話の仕方に驚きました。

 

よく行われている月に一度のランチルームでの1年生と6年生とのお楽しみ給食なら、6年生の子は、喜んでそのストローを取り出してあげたでしょう。それもやさしい思いやりであり、お楽しみ給食のねらいもそういう点にあるわけです。しかし、その班長はやってあげるお世話のことも分かった上で、見守るというお世話の仕方を選んだのです。私はそう解釈しました。そしてそのような心遣いをいつどのように身につけたのかと思いました。考えたことは、6年生になるまで毎日縦割り班で会食を共にしてきたということ、これまで自分が一緒だった歴代の班長のお世話を見ていたのではないかということです。また、毎日お世話する環境があるから、1年生の成長を考えた一歩深い気配りをしようとする気持ちが生まれてくるのではないかということです。

食堂という環境と明和班という仕組みが"日々の学園生活にとけこん"でいるからこそ育ってくる「見えないカリキュラム」の"暮らしや社会で生きる心を育む"(これも『和』からの引用です)一例ではないかと思います。

 

今では、礼法と並んで卒業生やその保護者の皆様にも大きく評価されている明和班活動ですが、その見えない教育力が発揮されて現在のように誇れる本校の教育の特色になるまで、振り返ってみますと二つの要因が大きく作用したと思います。一つは全児童と全教員を一度に収容できる広い食堂です。この施設が明和班活動を支えてくれました。明和班活動を特別な活動ではない日々のあたりまえの活動として保証してくれました。もう一つは、卒業時6年生が、次年度の班長になる自分の班の一年間同じ釜の飯を食べた5年生に、班長になる心構えやお世話の仕方の方法、励まし、感謝などをその5年生の子の性格も考えてまとめるメッセージカード「班長の心」の存在です。もうどのぐらいこのカード作成が引き継がれているでしょうか。調べるいとまがありませんが、20年ぐらいはたったでしょうか。この二つの要因が継続発展させることの難しい「縦割り班」の活動を根っこの部分で支持してくれました。(「班長の心」は近年、募集のための学校説明会でも展示していますので目にした方も多いかもしれません)。

 

同年齢集団である学級は発達段階が同質ですから公平感、平等性を基本として学習活動には最適です。しかし人間の成長には学力ばかりではなく人格の成長も必要であるように、ヨコの関係の活動ばかりではバランスのとれた成長はむずかしいでしょう。私たちは、明和班活動をヨコの関係を補い合うタテの関係として、これからも本校児童の情操と認識とを健やかに育てていく仕組みとしていつまでも大切にしていきたいと思います。

 



平成28年度 学校だより 4月号

 

    聖徳教育再考

         ―川並芳純附属女子中高校長先生の講演から― 

 

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

 毎年新年度42日は、附属小中高の教員が大学に一堂に会して合同研修会を開いています。辞令交付のあと学園長先生のお話をお聞きして、大学の先生の講演に進むのが毎年のプログラムです。今回はその講演が川並芳純校長先生でした。題して「聖徳教育再考」。先月の学校便りにも書いたように、本校でも聖徳の聖徳らしさの教育に一層磨きをかけていきたいと思っていましたので、とてもどんぴしゃりの演題でありました。

 芳純先生は、故前学園長が附属中高の明和会誌「すずかけ」に寄せた文章を紹介しつつ聖徳教育の振り返りをしていきました。(以下は故川並弘昭先生の文言から)

「和の心とは相手を思いやる心。...何よりもその第1歩は、お互いを認め合い、心を開いて交わす挨拶ではないでしょうか。『あの人と朝挨拶を交わすのが楽しみだ』と思われるような爽やかな挨拶のできる人に育ってほしい...」(「挨拶再考」すずかけ14号)

「箸の持ち方、使い方についても...大切な文化の一つ。...食事をするということは、自己の生命の維持という個人的側面と、和やかな人間関係を培うという社会的側面とがあるのではないでしょうか。...箸の持ち方も相手に対する心遣いの一つ...」(「箸再考」すずかけ17号)

「飽食の時代といわれていますが、その正体は貧相なものと思えてなりません。...『文化としての食』についてもっと意識しましょう。...」(「会食再考」すずかけ20号)

芳純先生も学園歌について2008年に書いています。

「(創立者)川並香順先生が、この偉大な作詞家(サトウ・ハチロー)に学園歌の制作を依頼した時には、聖徳には専門学校と三田幼稚園、二つの学校しかありませんでした。...今とは比較にならないくらいちっぽけな学園でした。そんな学園にはもったいないような二人に(作曲は中田喜直)、なぜ香順先生はわざわざ学園歌の制作を依頼したのでしょうか。...本物の作詞家・作曲家によって本物の学園歌を作ってもらおう。香順先生の強い想いが...最大の理由です。」

 聖徳教育にある本物志向は、ささいな立ち居振る舞い、シンプルな道具、毎日の食事、学園歌にもずっと滔々と流れているのですね。いはんや他の聖徳教育をや。

 

本年度は、本校の創立30周年記念の年にあたります。この年に巡り合わせた児童・保護者・教職員がいっしょになって和の心を高めていく節目の年度にしていきたいと考えています。力一杯取り組んでまいります。皆様のあたたかいご理解とご支援を心よりお願い申し上げます

 

 



平成27年度 学校だより 3月号

 

    本校の強み・弱み・機会・脅威

        ―クロスSWOT分析から― 

 

                                      聖徳大学附属小学校  校長 佐藤 幸雄

 

 平成27年度もあと1か月ばかりとなりました。児童謝恩会、卒業式、修了式、シンガポール修学旅行と年度末の意義深い行事があと残っていますが、学級・学年・明和班での日々をしっかりまとめあげていきます。

 

「クロスSWOT分析」聞きなれない用語です。私も教職大学院で学習しただけですが、この年度末、学園の各学校各部門では、この経営分析の一手法を活用して、これまでの評価とこれからの見通しをもって来年度以降の学校経営・運営を構築していくことになっています。私学ですので本校の教育のアピールをして、興味と好意をさらにもってもらうことにも力を注いでいますが、4月にはおかげをもちまして昨年の56名から若干増えて62名の新一年生が入学してきます。今回は専願受験の出願者がぐっと増加したのが特色になります。本校ならではのよさに共感を寄せていただけるご家庭が増えたことは、なんともうれしいことでありました。

 

「クロスSWOT分析」は、学校内部の要因2つと学校外部の要因2つとの4つの要因をまず洗い出します。内部要因はその学校の「強み」と「弱み」です。強みとは競合校と比べて優位性を持つ要素であり、弱みとは競合校と比べて弱位性を持つ要素であります。外部要因は「機会」と「脅威」です。機会とは外部環境の学校にプラスに作用すると考えられる要素であり、脅威とはマイナスの作用があると予想される要素です。そして縦列に内部要因、横列に外部要因を並べるとクロスする平面上に論理上4つの枠ができます。①強みで機会でもあること②強みだが脅威でもあること③弱みだが機会でもあること④弱みであり脅威でもあること、この4つの枠です。このそれぞれに応じてどんな方策を立てるかを考察していくわけです。本校の教員の現状把握やデータから4つの要因を洗い出してみました。強みで一番浮き彫りになったのは、礼法・明和班活動でした。弱みでは強みの活動のよさがまだ児童の内面に根づいていない不十分さが教員の自己評価でしたし、自分たち教員の力量をまだまだ高め続けないと児童や保護者に満足を与えることができない自覚でした。機会は本校の特色である本物教育の理解の増加、脅威には特色のある近隣私立小学校の増加をあげなければなりません。

 

 これら4つの枠の考察を鑑みると、来年度の本校の進み方が見えてきます。

  1. 礼法・明和班活動・本物教育に代表される本校ならではの特色のある教育の徹底的な推進

  2. 教師の力量(学習指導力・学級経営力・中学受験指導力・研究課題探究力)の向上

    この2つの柱を中心に、児童が毎日行きたくなり、保護者が毎日送り出したくなる学校になるように全教職員で力を尽くしてまいります。最後になりましたが、本年度1年間、保護者の皆様には学校教育へのご理解、さまざまなご支援を賜りました。心より感謝申し上げます。



平成27年度 学校だより 2月号

 

  礼節・知育・勤労の学校

     ―児童の3学期のめあてをみて考えたこと―

聖徳大学附属小学校

 校長  佐藤 幸雄

 

 学校のはたらきは様々あり、それらがからみあい共鳴し合って子ども達に作用していくわけですが、今、そのからみあいをほぐしてみると、大きく三つの側面に分かれると思われます。一つ目は、安心・癒し・居場所・なかまなどのキーワードに象徴される心の安定を図る側面。あと二つは対になりますが、見えない教育の側面と見える教育の側面です。

本校の見えない教育作用の代表は明和班活動になります。仕組みは学校が組み立てていますが、そこでのどんな関わり方が子どもの発達に寄与しているは外からは把握しにくい作用です。子ども本人も意識していないことが多い。抽象的には校風とか伝統も見えない教育です。遊び、いさかいも学校では大切な見えない教育機会になります。

 心の安定を涵養することも見えない教育を豊かにしていくこともたいへん重要です。ですが学校の学校たる所以は、見える教育の側面にあるでしょう。意図的、計画的に望ましい価値の実現に向けて意識的、集団的に追求していくところが学校という場所です。

 見える教育の作用を大きくしていくのに大切な出発点は、本人の成長への意志です。子どもに自己の成長を意識的に取り組ませるために、学期はじめに自分のめあてを立てさせて書かせるのも、その自己の意志を明確にして外部に発信するためです。

 

 3学期の子どものめあてを見ながら、まず以上のことが脳裏に浮かびました。全学級から一人の児童のめあてを以下に載せました。三つずつのめあてになっているのは、学年目標が礼節・知育・勤労の三本柱からできていることの反映でしょう。ご存知のように礼節・知育・勤労は、聖徳学園の建学の理念「和」を受けた附属小中高共通の教育方針です。

並べて1年生から読んでいくとなかなか興味深いものがあります。漢字、ひらがなの文字づかいもなるほど、と思いますし、その子が何に価値を感じているかが如実に伝わってきます。子ども達は、その教室の中で生きていること、担任の指導をまっすぐ受け止めてがんばっていきたいと思っていることが伝わってきます。心打たれるめあての数々です。校長の私からみれば、学校の取り組みに素直に反応して、そのねらいを受け止め、実現に努力することが、自分がこの学校で学んでいる証、「自分は『せいとくっ子』なのだから、そんなこと当然でしょ」と聖徳教育を信じてくれている姿に胸が熱くなりました。

この子ども達の思いに応える学校でなくてはいけないと考えました。

 

11組>

・あいどりんぐを30かいできるようにがんばる。

・字をていねいにかく。

・いすをがたがたしない。

12組>

・ともだちの気もちをかんがえてなかよくする。

・かん字けんていを150てんとる。

・一りん車を雨の日いがいまいにちがんばる。

21組>

・かん字をぜんぶおぼえられるようにがんばる。

・かいしょくをぜんぶ食べられるようにがんばる。

・先生よりも先にあいさつをできるようにがんばる。

22組>

・かん字けんていでまん点をとる。

・友だちを大切にする。

・たんなわで後ろかた足とびを百回できるようにがんばる。

31組>

・進んであいさつする。

・さいごまであきらめないでやる。

・相手の気持ちを考えて行動する。

32組>

・礼ほうでならったあいさつや礼ぎをいかす。

・先生のしじにしたがってきちんと先生の話を聞く。

・一日、二回い上すすんで家のお手つだいをする。

33組>

・朝とおりかかった人とあいさつをする。

・わからない問題はあきらめないでさいごまでやる。

・係の仕事をきちんとやる。

41組>

・一つ一つの行動をよく考えてから行動にうつしたいと思います。なぜなら、そうすれば人の気持ちも考えて行動できるからです。

・ふく習と予習をちゃんとできるようにしたいです。そのためにも自分から勉強できるようにしたいです。

・みんなと協力することをがんばりたいと思います。なぜなら、みんなでやるといい考えがでたりするからです。

42組>

・きょうぞうの前で止まってあいさつする。

・家に帰ったら、遊ぶ前に宿題と勉強をする。

・すすんで家族や友達の手伝いをする。

51組>

・会食のフォーマナーズをきちんとやる。

・漢検と数検の勉強をする。

・吹奏楽クラブで三、四年生の面どうを見てあげる。

52組>

・きちんとあいさつ。⇒だれかにあったら自分からあいさつする。

・漢検と数検をがんばる。⇒授業をきちんときく。

・とびばこを8段とべるようにする。⇒まいにち運動。

61組>

・思いやりを大切にする。

・中学に向けて進んで勉強する。

・残りの小学校生活を楽しんで過ごす。

62組>

・食べ物に感謝する。

・英検をがんばる。

・お手伝いなどで親孝行をする。

63組>

・あいさつを元気よくする。

・新しい中学校に向けて英語をがんばる。

・最後まで班長としてがんばる。

 



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