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校長室だより

2017年3月の校長室だより

平成28年度 第29回 卒業証書授与式

        校長式辞

 

式辞

やはり三月の声を聞きますと、ここ、下総台地のはじまる松戸の地では早春の気がみなぎってまいります。毎週、全校朝会で紹介している古今の俳句・短歌は、今年度も次の歌でしめくくりました。

 

     「いわばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも」 

                                                                           万葉集<志貴皇子>

万葉歌人ばかりではなく私達だれもがまためぐりきた春をうれしく感じる季節となりました。

     *

そのようなよき日、本日、三月八日、多数のご来賓の方々、卒業生の保護者の皆様方、川並知子名誉学園長先生、川並弘純学園長先生をはじめ学園関係者の方々のご臨席を得て、聖徳大学附属小学校、第二十九回卒業証書授与式が挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。ご臨席の皆様、まことにありがとうございます。 

おかげをもちまして、本日、第二十九回卒業生が本校を巣立っていくことになりました。今後ともあたたかくその成長を見守ってくださるようお願い申し上げます。

     *

まずは、卒業生の皆さん、「ご卒業、おめでとうございます」

皆さんは、本校に入学以来、学園の建学の理念「和」のこころのもとに、小学校生活を元気に熱心に過ごしました。そして、今年度は最高学年の六年生として、下の学年をリードしてすばらしい活躍をしてくれました。  

     *

 卒業にあたり、わたくしから一つはなむけの言葉を贈りたいと思います。それは、本物を見分ける目、よいものを選択できる感受性を育てよということです。うわっつらのもの、底のあさいもの、にせもの、表面だけ飾り立てているもの、それらを注意深く避け、自分の価値観を常に値打ちある方向に向上させていってほしいと思います

すき・きらいから始まって、よい・悪い、正しい・まちがい、美しい・きたないなど、私たちはだれでも無意識的にしろ意識的にしろ自分の価値観で行動を出発させています。しかし、自分の価値観はふつうあまり意識しません。だから、なぜ、その一歩を踏み出したのかは、はっきり言葉で説明がつかないことも多いものです。

筋道を立てて考える論理的な思考力が重要であると聞いたことがあると思いますが、それは本当ですが、論理的思考力には一つ大きな弱点があるのです。自分の人生を切り開いていくような大きな岐路に立った時、どちらの道を進むかの第一歩は論理からは出てこないのです。ではなにがこの道を選らばせるのか。それが自分の価値観なのです。一歩進めば、そこからは論理的に考えて二歩目、三歩目と進んでいく方向や方法を導きだすことが出来ますが、最初の一歩は価値観が動かすのです。自分の価値観を育てることの肝心さがわかるでしょう。

      *

このわたしの主張は、残念ながらわたしのオリジナルではありません。藤原正彦さんという大学の数学の先生のものです。以前、国家の品格という新書を出版して、たいへん話題になりました。論理的思考力を駆使する数学者が唱えるというのがおもしろいではありませんか。私は、カーラジオで、その先生の講演会の放送を聞き、思わず道路わきに停車してメモをとったのをおぼえています。深く同感したのですね。まさにわたしがもやもや感じていたことをわかりやすく論理的に言葉にしてくれたと感激しました。

そして、ここからの主張は私のオリジナルなのですが、価値観を育てるにあたって、有効な方法が、本物を見ること、本物を知ること、本物をあじわうこと、総じて本物を体験することなのです。それは小さなうちからがよい。

その証拠はあなた方です。礼法の価値観に関しては、小学校一年生のうちから、本校の本物の礼法室で学んだ小笠原流礼法が、あなた方の血肉となってあなたがたに礼の心にかなった立ち居振る舞いと、そして一人一人の感受性に本物志向を育てたのです。

礼法をみずから進んでできるようになるためには、まず、ここで礼法を使うという感じる心、価値観が働かなければ、身につけた動作がはじまらないということは、理解できるでしょう。みなさんはこの心と動作を瞬時に結びつけられるのです。環境が本物で六年間体験的に学んだことがそれを可能にしているのだ私は思っています。だから公式の場所、本式な場面で自然に礼法的な振る舞いができるのです。

     *

 なにか、熱をこめて力説してしまいましたが、本物の持っている貫いていく教育力の強さが心の奥深いところまで届いていくからではないかと感じます。

 ですから、これからは、意識して一流のもの、本格的なもの、本物を追求していってもらいたいと願っているのです。そして、意識して自分の価値観をみがいていってもらいたい。これがわたしのはなむけの言葉です。

     *

保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。

先ほど一人ひとりに「おめでとう」という言葉をそえて卒業証書を手渡しました。お子様の晴れの姿をご覧になって、感慨もひとしおかと存じます。

     *

これで小学校を卒業することで、だいぶ手を離れるとお思いになる方も多いのではないかと存じますが、しかし、学力、人格ともその可能性が発揮されていくのには、まだまだその存在を認め、温かくはげまし続ける大人が必要です。私ども、聖徳の教職員ももちろんですが、保護者の皆様もどうか、常に子どもたちを励まし続けていただきたいと思います。

     *

六年間の長きにわたって本校のさまざまな活動にご協力いただきましたことに厚くお礼を申しのべます。本校をはなれましても、これまでに変わらないご支援、ご声援をいただければ幸いでございます。

     *

では、卒業生の皆さん、夢や希望、目標は自分をふるいたたせるエネルギーです。ぜひその夢の実現に向けて日々努力してほしい。強い思いと集中と持続。この三つがキーポイントです。しかし、思ったようにいかないのも人生です。心しおれ、心なえる時も必ずやってくるでしょう。そんなときに自分を回復させてくれるのは仲間です。これまでの仲間は、これからの仲間でもあります。どうぞ、いつまでもつながっている友であってください。そして、そこに新しい仲間も加えてたくさんのつながりをつくってほしい。自分の価値観は他人の価値観とぶつかり合ってゆさぶられ変化し強く豊かになっていくことでしょう。

附属小学校を思い出してなつかしくなった時、どうぞおいでください。あなたがたの母校です。いつでも歓迎いたします

     *

最後に、卒業生の全員が、いつでも、どこででも、そしていつまでも「聖徳が自分の母校だ」と胸を張っていえるように、教職員一同、これからも力を合わせて教育活動に誠心誠意努力することをお約束して、校長の式辞といたします。

 

       平成29年3月8日

                           聖徳大学附属小学校

                             校長  佐藤幸雄



           平成29年度の取り組みについて

                                       聖徳大学附属小学校  校長 佐藤 幸雄

 

 平成28年度もあと1か月ばかりとなりました。児童謝恩会、卒業式、修了式、シンガポール修学旅行と年度末の意義深い行事があと残っていますが、学級・学年・明和班での日々をしっかりまとめあげていきます。

 さて、新聞での報道もありましたが、日本の今後の教育の方向を具体化する新しい学習指導要領(幼稚園、小学校、中学校)の告示が迫ってきました。現在は、文科省が一般に公表してパブリックコメントを求めているところです。中身はこれまでにない広く深い学習指導要領となっていて驚くばかりです。国の意気込みを感じる公文書です。私学は学習指導要領を追っているだけでは存在意義はありません。それを取り込み乗り越え、そして独自の教育成果を子どもの姿に実現してこその私学であります。

そのキーワードを平成29年度は「聖徳の(つい)の教育」としました。詳細は次号以降に述べたいと思いますが、人間教育は対の教育でこそ実現可能であると考えます。

 

平成29年度の取り組み

めざす学校像「世界に通用する教育」

  1. 質の高い学力形成の実現をめざす。

  2. 和の心を持った人格形成の実現をめざす。

  3. 学力形成と人格形成を本物の環境・体験を通しての人間教育として実現することをめざす。

     

    学校像実現のために

将来の夢の実現のため、社会に貢献する資質・能力を育てるためには、真の人間教育が必須です。人間教育の実現のために、本校では次の教育活動に力を尽くします。

 

(1) 質の高い学力形成の実現

<対になる学習活動>

 

 

主体的・対話的で深い学びを実現する聖徳の問題解決学習

                           と

中学受験学力に対応できる聖徳の目標達成学習

 

 

 

日本語の能力を高める聖徳の作文教育

                           と

第二言語としての英語力を高める聖徳の英語教育

 

 

 

主体的・対話的で深い学びを実現する聖徳の認識的教科

                           と

専科制による本格的な聖徳の芸術的・実技的教科

 

(2)和の心を持った人格形成の実現

<対になる体験活動>

 

 

よこの人間関係を学ぶ学年・学級活動

                           と

たての人間関係を学ぶ明和班活動

 

 

人を思いやる形を学ぶ礼法

                           と

人を思いやる実践を経験する毎日の食堂での全校会食

 

(3)本物の環境・体験を通しての人間教育の実現

<対になる本物教育>

 

 

ゆとりある教育環境のもとでの机上学習

                      と

本物の環境・体験による聖徳オリジナルプログラム

 

(4)安心・安全、保護者の便宜のために

放課後あずかり/登校・下校指導/携帯電話所持可・一斉メール/完全給食・アレルギー対応食/自家用車来校可

 

最後になりますが、本年度1年間、保護者の皆様には学校教育へのご理解、さまざまなご支援を賜りました。心より感謝申し上げます。



本校では、理数を質・量とも大切にしています。

今回はその中から理科ノートの紹介をします。

まず理科は、4~6年の週授業時数は4時間です。公立より多い。

学習内容も新指導要領を超えて自然科学の基礎的・本質的な内容を学んでいます。

しかも学び方に本校の特色があります。

1コマの授業のなかで3回、自分のことばで自分の考えを綴っていくのです。

①課題の予想の段階 「自分の考え」

②多様な予想を話し合って検討したあとの①の予想の変容の段階 「人の考えを聞いて」

③実験、観察から課題を解決させたあとの結果やわかったことをまとめる段階 「結果・ようす・確かになったこと・新たなる疑問」

ノートは教師の黒板を写すものではありません。

自分の考えの変化、成長を記録していくものです。

本人の学習日記なのです。

1冊のノートが終わったあとは、世界で一冊だけの自分の宝物になるのです。

写真の児童は、45分の授業で4ページ綴る力がついています。

4~6年の3年間、このような授業を続けます。

思考力・表現力の伸長は大きなものです。

中学受験を終えた6年生は、記述型の入試にも困らなかった、と毎年言ってくれる子が出ています。

5年理科ノート①.JPG5年理科ノート②.jpg





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