言語文化研究所主催研究発表会「英語の単語の意味と日本語訳における誤解」を開催します(無料・事前申込み不要)

2018年07月07日 大学アイコン
聖徳大学言語文化研究所では、下記の研究発表会を開催します。

◇日 時  平成30年7月7日(土)13:30〜15:00
◇会 場  聖徳大学生涯学習社会貢献センター(聖徳大学10号館)5階051教室
◇テーマ  「英語の単語の意味と日本語訳における誤解−接尾辞“-able”の意味と用法並びに「アオハラ」等を例にして−」

◇講 師  竝木崇康(聖徳大学文学部教授)
◇参加費  無料(定員40名・事前申込不要)
◇主 催  聖徳大学言語文化研究所
◇協 力  聖徳大学文学部

 最近は SDGs (sustainable development goals: 持続可能な開発目標)という表現の中で多く目にすsustainableあるいは sustainability という英語の単語は、日本ではだいぶ前から「持続可能(な)」あるいは「持続可能性」と訳されることが多い。しかし、英語の接尾辞-able の意味を厳密に分析すると、これらは適切な表現とは言えない。
 本発表においては、生産的な接尾辞である -ableが付加された単語を詳しく分析したうえで、この接尾辞が持つ複数の下位意味 (submeanings) を検討し、sustainable は「維持可能な」と訳すべきであり、sustainability は「維持可能性」と訳すべきであるということを主張する。また -ableという接尾辞が実は2種類あると考える根拠や、-ability という語尾を含むさまざまな表現の興味深い点についても述べる。さらに英語の -ableが付加された表現に対応することが多い、日本語の「〜可能な」という表現との比較を行い、なぜ日本では英語の-able で終わる単語の意味を誤解しやすいのかを明らかにする。加えて「セクハラ」や「アルハラ」、「マタハラ」等の、省略を受けた日本語表現の例についても述べる。

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