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英語版(初版本) (15.0×9.8cm) デイビット・タムソン訳 1886(明治19)年9月29日発行 |
かちかち山
江戸時代に滝沢馬琴(1767-1848)の「燕石雑志(えんせきざっし)」の中に「兎の大手柄」という題名で有名になった物語の一つです。かなり残酷な内容にもかかわらず、勧善懲悪(かんぜんちょうあく)の教訓話として流布しました。
「かちかち」という名は、兎が狸の背負った柴に火をつける時の火打石(ひうちいし)*1の音を、かちかち山のかちかち鳥の声だと偽って言うところからきていますが、ちりめん本の訳では脚注に説明があり、かちかち山だから音がするとしか書かれていません。
*1:火を起こすために必要な緻密で石英質な石 |