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英語版(初版本) (15.0×9.5cm) ジェームス夫人訳 1886(明治19)年12月発行 |
まつやまかがみ
松山鏡
鏡に映る自分の姿を亡き母親の顔だと思っていたので、鏡ばかり見ている娘を継母(ままはは)がいじめていましたが、ある時娘の心が分かり仲直りをしたという物語です。
当時大変珍しかった鏡によって誤解を招くという話は「尼裁判」とも呼ばれ、世界的な広がりを持っています。これは、殿様から鏡をもらった武士の話で、鏡にうつる自分の顔を死んだ父親だと思い込んでしまったために生じる妻の誤解です。そこへ尼がやってきて、鏡を見ると尼が映っていたので「みんなが喧嘩するので尼になってしまった」と言い、夫婦喧嘩がおさまったという話です。
インドにも同様な物語があります。 |