学生インタビュー

成田亜希

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[児童教育学]

成田 亜希さん 

理学療法士養成の効果的な支援のために。
大学院での研究の成果を活かした指導を実践しています。


教員として、学生に「理学療法学」をどう伝えるべきか学ぶために進学。


 専門学校を卒業後、理学療法士として臨床の現場で働いていました。7年目の頃、もう一度理学療法について学び直したいと思い、「教員」という教える立場から理学療法学にふれることに。現在は、短期大学で理学療法士の養成に携わっています。大学院への進学を検討したのは、学生に理学療法学を教える立場になり、どうすれば効果的に理学療法士として必要な知識や技術を伝えることができるのかを学びたかったためです。私の勤務している短大では1学年に40人ほどの学生が在籍しているのですが、なかには、理学療法士になろうと思って入学したはずなのに、なかなか学習が身につかない学生も見受けられることがあります。なぜ、そのような事態が起こりうるのか、教育心理学の視点からも学びたいと思っていたので、教育学の基礎から発達学や心理学など、多様なカリキュラムを設けている聖徳大学の大学院に進学を決めました。

学習に対するモチベーションに何が影響しているのかを研究しました。


 大学院では、「理学療法士養成課程学生の学習動機づけ」に関して修士論文をまとめました。このテーマに設定したのは、日々学生を指導していくなかで、学生の学習意欲の差に問題意識を持ったからです。理学療法士を目指す学生は、必ず理学療法士国家試験に合格しなければなりません。国家試験合格に導いていくためにも、学生の学習意欲を向上させ、学生ごとに最適な方法でサポートすることは、養成校として重要な課題です。そのヒントを得るためにも、本テーマで研究を進めました。研究では、卒業生と3 年生を対象に学習動機づけについて、自己決定理論を用い、外的な力によって学習している、自発的に取り組んでいる、など学生のタイプを確認。その結果から、学習動機づけと試験合格にいたる関係性を考察していきました。研究を進めるにあたって、指導教員の先生には、調査に必要な統計学を基本から教えていただいたり、論文の執筆も丁寧に指導していただいたり、大変お世話になりました。特に「成田さん、論文をしっかり見たいから丸々2日間あけて」と連絡をいただき、先生の研究室に入り浸って熱心に見ていただいたのも印象に残っています。そのときは、聖徳を選んでよかったと心から思いました。

国家試験合格率100%を達成。今後も研究成果を応用した指導をしていきたいです。


 9月に聖徳を卒業してから、翌年2月の国家試験にむけての学生の指導に、研究成果を取り入れることに。国家試験対策のために学生をグループ分けするのですが、研究で行なったように、学生の学習意欲のタイプを確認し、バランスを考えてふりわけました。そうすることで、学生同士で学習をフォローしあうようになったり、必要な場合は教員がきめ細かにサポートすることを徹底できました。このように、学生のタイプを意識して指導することを継続した結果、国家試験合格率が、浪人生も含め1 0 0 %となったんです。これには自分でもびっくりしました。当時は、3年生の国家試験対策がはじまる直前に学習意欲のタイプ を確認するアンケートを実施していたのですが、現在は1年生のうちから行なうなど、入学直後の学習からケアしていく新たな取り組みも始めています。今後も、教員としての専門性を高めていくために、学び続けていきたいと考えています。

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学生インタビュー

星 克明

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[児童発達学(現:児童心理学)]

星 克明さん 

小学校教諭としての専門性を高めようと決意した大学院進学。
現場に活かせる学びと出会うことができました。


社会や子どもの変化に柔軟に対応できる小学校教諭になろうと大学院へ。


 大学4 年次の秋、卒業してそのまま教職の道に進むか、大学院に進学するかで迷っていました。そんな時、当時の指導教員から、大学院に進学するなら研究する上でも現場を知っておいた方が勉強になるというアドバイスをいただき、卒業後、ひとまず現場を経験しようと公立小学校で教員になる道を選びました。その後10年近く教員として働く中で、社会の変化と共に子どもの変化も感じるようになりました。両親や大人から認めてもらいたい、という子どもの本質自体は変わらないのですが、暴力的な行為だったり、言葉遣いだったり、その表の仕方に以前と違いがある気がします。今までがそうであったように、これから先も、世の中が変わるにつれて、今まででは考えられないような家庭環境も出てくると思います。そうなった時に「社会や子どもの変化に柔軟に対応できる教員にならなくては、この先自信を持って教員を続けていくことができない」と強く思うようになり、教員を続けながら、教員としての専門性を高めようと聖徳への入学を決めました。聖徳を選んだ一番の理由は、保育所や幼稚園から小学校までの重要な子ども期全般を保育学や心理学などあらゆる視点から学ぶことが可能だったからです。子どもたちを理解するには、その発達過程や特性を理解しておくことが重要だと思っていたので、児童期と言われる長いスパンで学べるのはとても魅力的でした。

小規模学級に着目し、児童どうしの対人認知について検証しながら研究。


 研究は「小学校における小規模学級に関する研究―児童の対人認知を中心として―」というテーマで進めました。以前、少人数学級を数年間担任する機会がありました。学年1クラスなので、6 年間同じクラスということを考えると、学級の雰囲気や関係性づくりはとても重要です。しかし、いわゆる親和的な学級集団づくりという学級経営の難しさに直面することがありました。その原因が、児童相互の人間関係にあるのではないかと思い、児童の対人認知に焦点を当てた研究テーマにしました。実際に知り合いの先生が受け持っている小規模学級を対象に、一学期間継続的に、ゲーム性の高いグループアプローチを実践し、それが対人認知や人間関係にどのような変容や変化をもたらすかを検証しました。グループアプローチでは、深いレベルでの対人認知をするため、子どもたちは友達の今まで知らなかった一面を知ったり、私がいない場でも子どもたちだけで自然とゲームに取り組むようになったり、予想以上の結果を得ることができました。

大学院での学びを現業に活かしながらこれからも教師として向上しつづけたい。


 大学院での学びがあったおかげで、指導が困難な学級でも教育活動を推進することができました。研究の成果をはじめ、スクーリングで体験した発達検査などのツールやカウンセリング理論で学んだアプローチの仕方は、現業にかなり活かすことができていると思います。今後は、指導教員のすすめもあり、論文を日本学校心理学会で発表したいと思っています。その指導教員が「実際に社会に役立つ研究を」とよくおっしゃっていたのですが、これからも現職の立場を活かした論文の作成や投稿、発表を精力的に行い、学校を「みんながいて楽しい」と思えるような場にしていきたいです。

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学生インタビュー

緒方 紀子

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[児童福祉・保健学]  

緒方 紀子さん 

さまざまな分野から子どもを捉える。
大学院で修得した多様な視点が病院の現場で活かせました。


 小学校の養護教諭のほか、保育園で看護師として働いていた経験があります。保育園では、看護師の役割や専門性が確立していないことを実感しました。この時の思いから、大学院の修士論文では、「子どもへの健康支援における看護師の役割について」を研究しました。東京都下の約2 0 0 の認可保育所で働く保育士と看護師に質問紙調査を行ったほか、面接調査も5 園ほど実施しました。保育園で実践されている看護を比較し検討することで、問題点や課題が明らかになったのは大きな成果です。修士取得後は、1年半弱ではありますが、病院での看護師としての経験を積むため大学病院の小児科に勤務しました。対象者は、乳幼児から青年期まで幅広く、病気療養中の子どもたちには活動制限があります。小学校や保育園の現場とは異なる看護に難しさを感じることがありましたが、貴重な経験ができ、自分自身の成長につながったと思います。大学院では、教育学や社会学、教育史などさまざまな分野から子どもを捉えてきました。この多様な視点が、病院の現場で活かせたと感じています。これからも研究を続けていき、近い将来、教員としてさらに学びを深めていきたいと決意を新たにしています。

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学生インタビュー

小林 純

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[児童教育学]  

小林 純さん 

大学院での学びや研究を通じて「学童保育指導員」としての自身の専門性を高めていきたいです。


 大学時代、参加していたボランティア活動で学童保育に携わる機会がありました。そこでの活動を通して、学童保育の需要が年々増えていることや、社会の変化に応じて進化していることを実感し、学童保育指導員に職業としての魅力を感じて働きはじめました。現在は、都内の児童館で施設リーダーとして勤務しています。以前、「学童保育に携わる人間に何が必要なのか」というテーマで社内研修を行なったのですが、自ら講義をしたり、職員とディスカッションを重ねる中で、一般的な知識や自分の経験だけでは、人に教えることが難しいと痛感し、再び勉強するようになりました。しかし、自習に限界を感じ、大学院進学を決断しました。聖徳大学を選んだ理由は、仕事と学問の両立が図れることと、大学で専攻していた児童教育学が学べるからです。また、今の職場は、小学生以外にも乳幼児やその保護者も来館するので、他領域である保育学を学べることもポイントでした。今後、研究を通じて、学童保育指導員としての自分自身のスキルを高め、まわりの職員にも知識やアドバイスとして還元していくことができればと思っています。学童保育は日々変化し続けているので、修了後も研究を続けています。

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学生インタビュー

米川 純子

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[児童心理学]  

米川 純子さん 

幼児期の発達について深く学ぶことで、
地域の教育支援計画の活性化に貢献していきたいです。


 短大を卒業し、宮城県塩釜市の公立保育士として10年以上働いてきました。経験も十分積み、今までとは違った視点から子どもの成長をみたいと思うようになり、異動の希望を出しました。現在は、子育て支援課で児童館、なかでも放課後児童クラブの運営を担当しています。年間300〜400人の児童やその保護者と入館面接をしているのですが、児童の発達課題に対して保護者と支援者の持つ意識にギャップを感じることがあります。保護者と支援者をはじめとする行政内の連携がもっとスムーズにできればと考え、宮城県の個別教育支援計画である「すこやかファイル」を活用するための研究を進めています。「すこやかファイル」とは、保護者に限らず、教師や医師など1人の子どもの成長に携わる人々が、成長過程や診断内容などを記録できるツールです。個人情報開示の同意を得ることができれば、その子のファイルを関係者間で共有することができます。教育支援環境の向上のために、どういった活用方法が考えられるのか追究したいと思っています。将来的には、現場経験や大学院で学んだことを活かしながら、行政の立場から、地域の教育支援環境づくりに貢献していきたいです。

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学生インタビュー

大場 直樹

[児童心理学]  
大場 直樹さん 

行政職員として、子どもの発達に悩む保護者支援のあり方を
心理学的視点から研究し、行政に活かせたらと思います。


 福祉職として区役所に入庁し、近年は専門職員とペアを組み未就学児の発達相談に携わっていました。そこで気づいたのは「ことばの遅れ」に関する相談がとても多いこと。行政では発達障がい児の早期発見・早期支援に取り組んでいますが、「ことばの遅れ」から「発達障がいの疑い」を指摘されると、心配するあまりに親子関係まで不安定になってしまう親御さんが多数いらっしゃいました。それはとても気がかりな問題でしたし、そうした心理面も考慮しながら行政としてどう支援していくべきか、改めてきちんと学ぶ必要があると思ったのです。そこで、聖徳なら仕事を続けながら学べること、心理学だけでなく保育学や児童福祉学など幅広い領域を学べること、聖徳大学大学院出身の心理の専門職員が優秀だったことなどから、入学を決めました。現在は月に1〜2度、未就学児を対象に親子活動を行っている療育機関に通わせてもらい、子どもがことばを獲得するプロセスや、保護者にどのような支援が有効であるかの事例検討をはじめました。これからの行政や地域社会の支援のあり方について、心理学的視点から研究し、行政職員として施策に活かせるよう目指していくつもりです。

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学生インタビュー

村上 知子

児童学研究科 博士前期課程 修了生
[保育学]  

村上 知子さん 

子どもが「自らを守る力」を遊びの中でどう身につけるか、
乳幼児期に特化した聖徳の「保育学」の中で研究していきたいです。


 現在、短大の幼児教育学科で講師を務めながら、聖徳で「遊びを通した安全教育」を研究テーマに学んでいます。学ぶきっかけになったのは、東日本大震災後の県内保育園へのアンケート調査で、安全教育をいかにマニュアル的な学習として捉えているかがわかったことでした。しかし実際はマニュアル的な安全指導だけでなく、災害や事故などのリスクを回避するには「子ども自身が自分を守る力」を身につけることが必要です。そのためには基礎体力がつく乳幼児期の遊びが重要で、日常的にどんな遊びが必要かなど、体系付けられるよう勉強中です。聖徳を選んだのは、乳幼児期にスポットを当てた保育学領域があったから。若い頃に幼稚園教諭として勤めた経験を通して理解を深めることができるので、とても有益です。年間の費用負担が軽減できる長期履修制度もあり、仕事をしながら自分のペースで学べるのも魅力です。難しい科目も多いのですが、短大の学生たちに中途半端なことは教えられないので目標は高いほうがいいと感じています。学生たちと共に自分も前進し続けたいですね。今後は学んだことを学生に伝え、各保育園・幼稚園で、子どもたちが将来にわたって安全に生きていける力を育成してもらえたら、と願っています。

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学生インタビュー

松浦 秩保子

[児童教育学]  
松浦 秩保子さん 

幼稚園教諭としての専門性を深め、
日本の子どもたちを取り巻く教育環境と向き合っていきたいです。


 短期大学を卒業し、約20年間幼稚園教諭をしています。現場での経験は多く積んでいるものの、幼稚園教諭としての専門性について何かもの足りないなと感じていました。そんな時、勤務先である附属幼稚園の養成校から声がかかり、講師をすることに。その際、保育の知識を経験から話せるだけではなく、理論的に説明できることの必要性を感じ、自分のキャリアアップのためにも大学院進学に踏み出しました。以前、科目等履修生として聖徳の通信教育を受講していたこともあり、その指導のきめ細かさに大学院も聖徳、と決めていました。大学院では、幼児期における「読解力」育成に関する研究を進めています。読解力が世界トップクラスと言われるフィンランドに研修に行った際には、そこで行われている教育やフィンランドの幼稚園の読書習慣、絵本環境の実態を視察し、自分の勤務する園の絵本環境と比較することで、読解力育成のためにはどのような条件が必要なのか研究を深めることができました。いずれは養成校と附属幼稚園のパイプ役として、この研究から得られた成果を後輩や保護者の方にさまざまな形で伝えていくことができれば、と考えています。

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学生インタビュー

北村 麻樹

[児童文化学]  
北村 麻樹さん 

保育の現場で役立つ知識を学び研究し、
教員として、学生たちに指導していきたいです。


 以前、専門学校で教員をしていた際、学生たちから“保育の現場に出た時に、子どもの年齢に合った保育をどのように考えていけばいいかわからない”という相談を受けることがよくありました。こうした学生たちの悩みに耳を傾けているうちに、もっと専門知識を増やして、論理的に伝えたいと考えるようになり、大学院への入学を決めました。現在は、「子どもの造形遊びに対しての指導力を養うために。〜学生の理解度の調査〜」というテーマで研究を進めています。まだまだスタート地点ではありますが、構想としては、新聞遊びという造形表現にスポットをあてたいと考えています。造形表現に対しての学生の理解度を確認できるような評価表を作成し、遊び方の違いや工夫の仕方等、0歳児〜5歳児それぞれの発達に合わせた指導ができるようにしてあげることがゴールイメージです。仕事との両立等、通信の大学院で学ぶのは簡単ではありませんが、私の住んでいる関西でも科目終了試験を受験できたり、論文指導も長期休暇を利用して集中的に指導いただけたりと、なんとか続けられています。この先も学生たちが実際に保育の現場で活かせるような、多くの新しい知識を修得しながら研究に励んでいきたいと思っています。


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