【報告】聖徳大学“食”に関する講演会 日本の食はエシカルを目指す(2023.11.18実施)

このたびは、聖徳大学“食”に関する講演会「日本の食はエシカルを目指す」におきまして、会場・オンラインを含めて多くの方にご覧いただくことができました。誠にありがとうございました。

講演後、お寄せいただきました質問に対して回答を掲載いたします。

タイトル  

「日本の食はエシカルを目指す」 

講  師 株式会社グッドテーブルズ代表 山本謙治氏
日  時 令和5年11月18日(土)13:00~14:30
開催方法

聖徳大学松戸キャンパス(千葉県松戸市岩瀬550)1号館1219教室・1218教室        

およびZoomウェビナーによるオンライン併用  

主  催 聖徳大学人間栄養学部
共  催 公益財団法人 日本フードスペシャリスト協会

講演会の様子

 

 

講演後のご質問について 

(質問)うなぎを食べたらダメということについて詳しくお伺いしたいです。可哀想とはいえ需要はあると思います。

(山本氏 回答)国際機関である国際自然保護連合(IUCN)が2014年にニホンウナギを絶滅危惧ⅠB類(EN)に区分しています。ニホンウナギはほぼ日本においてのみ消費されているウナギ種です。実際にどの程度の資源量があるのかは、詳細な科学的調査が実施されていない(生態がよくわかっていない)ことから解明されていないのですが、漁獲量自体も1960年代から比べれば激減しています。「可愛そうとはいえ需要がある」とのことですが、需要とは「食べたい人」のこと。日本人の勝手な「食べたい」という欲望で、一つの種を絶滅させてよいのかということを考えてみてください。なお、国内で流通するウナギの中で、ウナギ専門店で提供されるのはウナギ消費量の半分以下と考えられています。多くはスーパーやコンビニ、牛丼チェーン等で土用の丑の日前後で消費されるものが占めていると考えられます。わたしは、後者は規制されるべきであると考えます。日本の食文化としてのウナギ消費は、ウナギを扱ってきた長い歴史を持つ専門店に限定することで、資源保護と食文化の継承が両立することになるのではないか、と考えています。ぜひ、スーパーなどで買わずに、専門店でありがたくいただいてください。

 

(質問)私たちがすぐに実践できる、エシカルなことで、フェアトレードについて興味を持ちました。実際に、フェアトレード商品はどこに販売していますか?

(山本氏 回答)フェアトレード商品がどこに売っているかという質問ですが、意外にもいろんなところで売られています。例えばイオンなど、日本の大手スーパーであれば、フェアトレード商品が置かれているケースも多いものです。ぜひ探してみてください。その際、スーパーの店員さんに「フェアトレード商品はありますか?」と尋ねてみてください。その質問自体が、店舗に「フェアトレード商品って人気があるのかな、置いてみようかな」と考える動機になるからです。

問合せ先

聖徳大学知財戦略課  TEL: 047-365-1111(大代表)