【終了】言語文化研究所主催「英語の単語の意味と日本語訳における誤解」

言語文化研究所30.7.7-001
タイトル 英語の単語の意味と日本語訳における誤解
-接尾辞“-able”の意味と用法並びに「アルハラ」等を例にして-
日時
会場

日時:平成30年7月7日(土)13:30~15:00

会場:聖徳大学生涯学習社会貢献センター
聖徳大学10号館5階051教室

定員 40名 ※参加費無料(事前申込不要)
講師

聖徳大学文学部教授
竝木崇康 (なみき たかやす)先生

~略歴~
東京教育大学(現筑波大学)文学研究科博士課程英語学専攻中退、茨城大学名誉教授、現在聖徳大学文学部教授
日本英語学会評議員(2016年まで)、大塚英文学会会員他

著書
『語形成』(大修館書店)
『単語の構造の秘密―日英語の造語法を探る―』(開拓社)他 

内容

 最近は SDGs (sustainable development goals: 持続可能な開発目標)という表現の中で多く目にすsustainableあるいは sustainability という英語の単語は、日本ではだいぶ前から「持続可能(な)」あるいは「持続可能性」と訳されることが多い。
 しかし、英語の接尾辞 -ableの意味を厳密に分析すると、これらは適切な表現とは言えない。
 本発表においては、生産的な接尾辞である -ableが付加された単語を詳しく分析したうえで、この接尾辞が持つ複数の下位意味 (submeanings) を検討し、sustainable は「維持可能な」と訳すべきであり、sustainability は「維持可能性」と訳すべきであるということを主張する。

 また -ableという接尾辞が実は2種類あると考える根拠や、-ability という語尾を含むさまざまな表現の興味深い点についても述べる。
 さらに英語の -ableが付加された表現に対応することが多い、日本語の「~可能な」という表現との比較を行い、なぜ日本では英語の -ableで終わる単語の意味を誤解しやすいのかを明らかにする。加えて「セクハラ」や「アルハラ」、「マタハラ」等の、省略を受けた日本語表現の例についても述べる。

協力 聖徳大学文学部
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