【終了】言語文化研究所国際比較言語文化論シンポジウム「身体名詞とその用法」

タイトル 言語文化研究所主催国際比較言語文化論シンポジウム
「身体名詞とその用法」 
日本語・英語・フランス語・中国語・韓国語

日時・場所

日時:平成27年2月14日(土)13:00~15:00
会場:聖徳大学10号館12階
※事前申込不要・参加費無料

内容

 「頭」「顔」「首」、「胸」「腹」「背」「腰」それから「手」「足」など、身体の部分を表す語はどの言語にもある基礎語の中の基礎語で、比喩的用法が多いのが特徴の一つです。比喩的用法というのは、日本語の「頭」が「鼻の頭」では〈鼻の先端部〉を指し、「頭がいい」では〈脳の働きがよい〉ことを意味するといった用法のことです。

 このような語は、また、それを用いた慣用表現も豊かです。日本語で「頭が固い」「頭が古い」などと言う時の「頭」は〈考え、考え方〉のことでしょう。「頭を悩ます」「頭を抱える」などは〈悩み〉の表現、「頭に来る」「頭に血が上る」「頭を冷やす」などは〈怒り、興奮〉の表現ですね。

 一方、「顔」には個人を特定する特徴があることから「顔を見せる」「顔が揃う」、その表情に態度や体面が表われることから「大きな顔をする」「顔向けができない」、さらには、〈知名度・影響力・組織や国を代表する対外的存在〉などを表す「顔が広い」「顔が利く」「日本の顔」などという表現まであります。

 その言葉を使ってきた人々の感覚や感情、考え方を表すこのような語と表現。いったい、外国語ではどうなっているのでしょう。五つの言語を比較して、その言語に表れた民族の文化を考えます。

パネラー

林 史典(聖徳大学言語文化研究所長)
ピーター ヴィンセント(聖徳大学語学教育センター教授)
アラン メドウズ(聖徳大学語学教育センター准教授)
クリスティアン ブティエ(聖徳大学人文学部英米文化学科准教授)
李 哲権(聖徳大学文学部文学科准教授)
森 貞美(聖徳大学児童学部児童学科准教授)

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